プチ浦島太郎な日々

(ホントに遅ればせながら)
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく。

アメリカ生活を引き払って東京に戻ってはや1ヶ月以上が立ちました。まだ何というか、日本とアメリカの中間のどこかにふわっと浮いているような感じ。

クリスマスには義兄の家で、日本風に手作りのローストチキンを食べるクリスマスディナーを楽しみました。アメリカにいるときに友人から「日本人はクリスマスにみ〜んなチキンを食べるって本当!?」と珍しそうに真顔で聞かれたことを思い出した。そういえば、クリスマスにチキンを食べる習慣は日本だけ。ヨーロッパの一部やアメリカでターキーを食べる習慣が、ターキーがチキンに代わって定着したんだと思います。ときどき日本とよく似た風習があるお隣・韓国も、別にクリスマスにチキンは食べないと言っていたし。でも、多くの日本人は「クリスマスにチキン」は、世界中で行われている風習だと思っていたりするんじゃなかろうか。

晦日は久々に真面目に紅白を見てしまった。大勢だせばいいってモンじゃないだろうと、ちょっと思いましたけど。元旦は墓参りに行き、買ってきたおせちを食べ(アメリカでは全部手作りだったけど、簡単においしそうなものが買えちゃうからね)、だらだら続く代わり映えのしないお笑い番組を避けて天皇杯決勝や高校サッカー箱根駅伝などスポーツ番組を見て過ごし...

そんな正月ボケも手伝っていたかもしれないけれど、「お年玉」という習慣が頭からすっかり抜け落ちていた。私の兄弟とその家族が集まる新年会にいくため、アメリカみやげなど用意して家を出ようとした直前、「お年玉!」と急に思い出し、あわててポチ袋を探し出し、金庫からピン札を見つけて事なきを得たけれど、こういうちょっとしたことが抜け落ちる、ということが時々起きる。日本を留守にしたのは3年足らずなのに。

おかしなもので、クルマに乗っているとキロ表示の時速を頭の中でマイル表示に換算していたり、摂氏の気温を華氏に計算しなおしたりしている。無意識にやっていることなのだが、アメリカにいるときマイル→キロ、華氏→摂氏と計算するクセがついて、そのクセが抜けないということなのだろう。計算したところで今や何の役にも立たないのにね。

1月5日から、元の会社で少しずつ仕事を始めています。3年ぶりの通勤ラッシュ、電車が混んでいることより、皮膚の色、髪の色、体型が同じ人たちばかりなことに、妙な違和感というか圧迫感を感じます。やっぱり日本は特殊な社会なんだとあらためて思う。

Re-entry shockと言うのだそうだが、我ながら興味深いプチ浦島太郎な経験。もうしばらく続きそうです。