どうにか夏を乗り切って...

秋晴れの連休いかがお過ごしですか? 早朝2時間のロングウォークから戻ったところです。前回の更新が「暑中見舞い」って、放っておきすぎでした。反省してます。

4年ぶりの日本の夏を何とか乗り切りました。昨年の今頃ワシントン郊外にいて、日本から遊びに来た人たちが口を揃えて「今年の夏は暑すぎて、何もできなかった」と言っていたことの意味が実感できたような。

ワシントンも暑いところでした。ワシントンや私の住んでいたヴァージニア州は「南部」に分類されます。真夏の温度は東京と変わらないし、アメリカの基準では蒸し暑いところとされていました。でもね、東京の蒸し暑さは、ワシントンの比じゃなかった。緑や土が少ないせいもあるのか、夜になっても涼しくならないどころか、マンション暮らしじゃ夜になるとますます室内の温度が上がるんだから。

それに、この2週間ほど仕事が忙しくて、家に帰るとパソコンを立ち上げる気力をなくしていた。

ここまで、2ヶ月何もしなかった言い訳です。それにしても、10日ほど前にひとつ歳を取って、バースデーメッセージをいくつかいただいていたのに今朝気づいた。Thank You &ゴメンナサイ! 平身低頭です。

この間、ワシントン周辺では、1897年以来という(あの辺にしては)大地震に見舞われ、過去最大級のハリケーンが襲来して、そして10年目の9月11日を迎えた。向こうの友人たちのつぶやきや書き込みを読んでいると相当に緊張した日々を送っていたらしい。

まず8月23日の地震は、マグニチュード5.8。日本だったら「あ、地震」と仕事の手を休めて様子を見るけど、慌てて机の下に隠れたり外に飛び出す大きさではない。
実際、翌日のワシントンポスト紙は、地震の規模を昨年のハイチ地震(M7.0)や東日本大震災(M9.0)と比較する図を掲載して決して大地震じゃないと説明していた(図)。

それでも、アメリ東海岸でこの規模の地震は1897年以来というから、ほとんどの人が生まれて初めて経験する大地の揺れ。慌てて外に飛び出して大混乱になった。
特にその日は抜けるような青空の快晴で空気がキリッと澄んでいた日だったとか。これは10年前の9月11日を思い出させる天気だったらしい。地震そのものより、911テロを思い出して動揺したという国務省勤めの友人の書き込みに多くの人が「私も同じことを感じた」とコメントを寄せていた。

その数日後8月27日頃には「カテゴリー1」つまり最大級のハリケーンIreneがカリブ海から北上してきて、東海岸沿いのワシントン、ペンシルベニア、ニューヨーク、ボストンなど大都市の機能をマヒさせた。

地震にハリケーン、いったい次は何?」みたいなつぶやきが行き交っていた。友人たちは政府関係者が多いので「その次」は、10年目の9月11日かもしれない、という不安があったみたい。9月に入るとテロ警戒のレベルが上がったが、何事もなく10周忌を迎えた。今年はちょっと肌寒い日だったらしい。

そして、その翌週になると、友人たちのつぶやきは、不安から解放されてはっちゃけた感じのものが増えた。洗濯物と一緒に新品のスマートフォンを洗っておしゃかにしちゃった、なんてのもあったけどね。

猛暑に地震にハリケーン(台風)。規模は違えど、ワシントンも東京もそう変わらないニュースの中で暮らしている。テロの恐怖がないだけ、東京はましと思うか。いやベクレルやシーベルトを気にしなくていいワシントンのほうが良いのか...

秋風の季節になったことだし、もう少しまめな更新を心がけます。