Grilling in America アメリカのグリル事情

Mac5102011-05-05

ご無沙汰しました。ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか。私は世間の風潮に合わせて(?)あまり遠出もせず、安近短な日々。昨日は義兄一家のバーベキューパーティに呼ばれて、美味なグリルランチをたらふく。ごちそうさまでした!!

そこで思い出したのが、アメリカの”グリル事情”。
アメリカで戸建てに住んでいたら、必ずと言っていいくらい庭にバーベキューグリルがおいてある。たいていガスが使えるグリルになっていて、日常的にホットドックのソーセージでも、ハンバーガー用のパティ(ハンバーグ)でも、ステーキもチキンも「肉を焼く」には、この庭先のグリルを使うのが普通。肉焼き係はご主人の仕事と決まっている。

ヴァージニア州アーリントンで住んでいたアパートは、ベランダが狭かったのでグリル禁止でしたが、代わりにアパート付属のプールの脇に、共同で使えるグリルが設置してあった。ときどき生肉を皿に乗せてエレベーターに乗ってくるおじさんと一緒になったりした。「肉を焼く」にはプールサイドのグリルに行くのが自然なことのようだった。私はキッチンでフライパンで焼いていたけどね。

通りを挟んだ向かいのアパートはベランダが広くて、グリルを設置してある家がけっこう見えた。日曜日のランチタイムにソーセージを焼いてホットドックを作っているファミリーとか、微笑ましい光景だった。そのアパートに住んでいて友人になったイベットは、妊娠して戸建ての家に引っ越していくときに、ご主人がまず最初にしたことが、庭におくグリル選びに没頭することだったとか。アメリカの男性は、たいていそうよ、とイベットは笑っていた。

日系アメリカ人のLeeのご主人はイギリス人。グリル習慣がなかった彼のために、誕生日のサプライズギフトに娘たちと一緒にグリルを贈った。最初は自信がなくてソーセージくらいしか焼けなかったご主人が、しばらくするうちに、ご近所を呼んでグリルパーティーができるまでに自信をつけたと喜んでいた。アメリカで暮らしていくのに「グリルで上手に肉の焼ける主人であること」は重要なんだろうな、と思った。

ニュージーランドから来ていたセリーナの家にディナーに呼ばれたときも、ご主人のボブが庭先で上手に焼きあげたラムがメインディッシュだった。こうしたパーティの時、奥様が用意するのは前菜と付け合わせとデザート。メインの肉を焼いてゲストの皿に配るのはご主人の仕事だ。

アメリカで最も人気のスポーツ、アメリカンフットボールの試合会場は、たいてい広大な駐車場を併設していて、試合の始まる前日や当日早朝から観戦する人たちが集まって、携帯グリルを設置してバーベキューパーティで盛り上がる。これを”テールゲート(tailgate)する”と言うのだけれど、試合を見ないでtailgatingだけが目的の人もたくさんいるそうです。tailgateはピックアップトラックやワンボックス車など後部が開いて座れるようになっている部分のこと。

アメリカのホームセンター大手のHome Depotのサイトには”Buying the perfect grill”ガイドというページがあって、グリルについて懇切丁寧な説明が映像で見られるようになっていた。アメリカのグリル事情、ちょっと覗いてみてください。
http://ext.homedepot.com/video/?bcpid=207606409001&bctid=774878019001

Have a great golden weekend!