夏の週末、朝の散歩

Mac5102010-07-19

のんびりした日曜日を過ごしています。

東京に住んでいた頃からの習慣で、週末の朝、天気が良ければ起き抜けに散歩に行くことにしている。東京では家から30分程度の洗足池や池上本門寺の周辺を歩き、途中のファーストフードやファミレスで朝食、全行程2時間くらいというのがお決まりのコースだった。

見知らぬ道にさまよいこんで思わぬ発見があるから散歩は楽しい。こちらに来てからも、週末の朝はあちこち歩き回っている。庭に大きな木が植わっている家が多く、同じ住宅街を歩いても、東京よりずっと緑が多くて公園を歩いているような感じの道が多い。

木が多いので、どこへ行ってもリスはよく見かける。今朝は、野ウサギを見た。最初リスかと思ったらやけに走るのが速い。一瞬立ち止まった姿を見たら、野ウサギだった。すばやすぎて、写真にとれなかった。

散歩の時にしばしばお世話になるのが、Bike Routeと呼ばれる自転車専用道路。自動車道とは切り離されて緑の中を縫うように作られたBike Routeは、自転車に乗る人、ランニングをする人、散歩をする人たちに利用されている。だいたいが主要道に平行して作られ、ポトマック川沿いとか景色のいい場所もバイク道が整備されている。ところどころに水飲み場やベンチがおかれ、トイレもある。数百メートルごとに一般道と連結しているので、とても使い勝手がいい。

日本では自転車は通勤通学に使う生活必需品の感じだが、アメリカではバイク(自転車のことでオートバイではない)は、スポーツor楽しむためのもの。平日の夕方、バイクショップに集まったバイカーグループが20人、30人と一斉に走り出していくのを見かける。

友人のバイカー、ジェニーによると「行こうと思えばBike Routeでニューヨークまで行けるわよ」とのこと。ワシントンーニューヨークは約200マイル(360キロ)。夏休みのバイク旅行で行く人はいるかもしれない。ただし、クルマを入れない幅数メートルの道。緑の中を抜けていくところが多く人目につきにくい。週末の朝とか人通りの多い時間帯はOKだが、夕暮れや夜は危険な道でもある。夕方のバイクツーリングがグループで出かけていくにはワケがあるようだ。

今朝の散歩はそんなバイク道も少し使って、隣町のクラレンドンまで。洒落たレストランやカフェが集まっているクラレンドンは、散歩の最終目的地になることが多い。今朝は人気のベーカリーレストラン、Le Pain Quatidien(ル・パン・コティディアン)で朝食。

Le Pain Quatidien=毎日のパンという意味のこの店は、オーガニック材料で作るパンや料理でベルギー本店からスタートし、パリでもニューヨークでも大成功して、今年の暮れには東京にも出店が決まっているのだそうだ。

主人と二人で、カフェオレ、ハムとチーズのオムレツ、フレッシュベリー、フレンチロールを取って28ドル&プラスチップ。朝食代としては高めながら、とてもおいしい。半額以下で朝食を食べられる場所は他にいくらでもありますが、夏の朝、いい気分の散歩の仕上げに、ちょっと贅沢をしました。