4月のパリは観光客で大混雑

Mac5102010-04-15

引き続きパリにいます。主人の仕事に便乗してきたので昼間はひとりで自由行動でした。念願の“パリの美術館を飽きるまで回る”をやっています。
初日ルーブル(古代彫刻から印象派以前)、2日目オルセー(印象派)、3日目ポンピドー・センター(ピカソ以降)ーー飽きることはありませんが、広すぎて、人が多すぎて、疲れ果てます。

4月のパリは観光客でいっぱいです。ほとんどの美術館で共通して使えるMuseum Passをパリに着いた途端に空港のインフォメーションで買ったので(パリ観光ではこれは必須です。空港で買うのが最も確実)、入場券を買うために行列する必要はないのですが、どの美術館も荷物検査に午前中は必ず大行列ができる。さらに有名な絵の周辺は、どこも人でいっぱい。

特に印象派のオルセーは、狭い通路の両側に有名な印象派の絵を並べすぎ。立ち止まってじっくり観賞する雰囲気ではなくて、なんだかもったいなかった。でも堪能はしたかな。

オルセーに行ったら2階のレストランがお奨めです。天井にフレスコ画が描かれた宮殿の広間のようなレストラン。こういう装飾の店で気軽に入れるところは少ないですものね。料理はフレンチです。

ポンピドー・センターも最上階のレストランがお奨めです。こちらはモダンなインテリアの尖った雰囲気のレストランで、カリフォルニアロールもあればトムヤムクンもある無国籍料理ですが、とても美味しかった(高いですけど)。

ついでにルーブルだったら、中庭のピラミッドの地下にショップが並ぶ一帯があって(Apple Storeもここにある)、その中2階みたいなところがフードコートになっています。マクドナルドからフレンチまで世界各国の料理が手頃な値段で食べられる。私はスペインのパエリアを食べましたが美味しかった。

私たちが泊まっているホテルは、カルチェラタンと呼ばれる学生街の南の端あたりにある、わずか40室足らずの小さなホテル。歩いて4,5分のル・ゴブラン駅から地下鉄でルーブルのあるパリの中心まで15分ほど。なかなか便利なのに、周囲の雰囲気は庶民的でとても気に入っています。

歩いて10分足らずのところに石畳の坂道にカフェや総菜屋、小さなレストランが並ぶムフタール街があって、安くて美味しい夕食にありつける。

ホテルのオーナーは40代半ばと思しき男性フランソワさん。夜間を除いてフロントにいて何でも用事を引き受けてくれる。きれいな英語を話す。日本の若い女性が数人フロントにいたのを見かけたので、あとで、日本人は多いのかと聞いてみた。そしたら日本人は2番目に多い海外からのお客さんだという(1番目がどこの国かは聞きそびれた)。

みんなちゃんと英語を話せる?と聞いたら「だいたい大丈夫だし、日本の若い人はみんな小さな翻訳マシンをもってくるんだ。だからノープロブレム。喋るマシンもあるんだよ」と笑っていた。

パリを歩いていると、本当に日本人が多い。ワシントンではアジア人は中国人か韓国人が圧倒的に多いので、日本人ではないことを前提にものを考える習慣が着いてしまったようで、あちこちから日本語が聞こえてくるパリの街角は、妙にくすぐったい気がしています。

パリ滞在は残り1日になりました。明日は少し郊外に出てみようかと思っています。次回は多分ふたたびワシントンから、お届けします。

写真はポンピドー・センターの近代美術館でちょっと気に入った絵です。Otto Dixという画家が描いた1920年代のドイツ人女性ジャーナリストの肖像です。