Blizzard Round 2 - Whiteout!

(またまた大雪話題で恐縮ですが)
記録破りの積雪となった先週末の大雪のあと、わずか2日だけ晴天がありましたが、また雪です。今度は強風を伴って、前の雪より危険なブリザードになっています。窓の外が何にも見えなくなるWhiteoutーー視界ゼロ状態。

先週金曜日の大雪以来、学校、図書館、博物館、役所、政府機関など公共機関などずっと休業状態。動いている公共の交通機関は地下部分を走る地下鉄だけ。ということで、アメリカの首都機能はずっとマヒしたままです。

もちろん議会も休んでいるので、トヨタのリコール問題に関する公聴会も開かれていない。たぶん今週いっぱいは再開しないと思うし、この状態は、今週末から来週月曜日のプレジデント・デイまで続きそう。11日間という長いお休みになりそうだ。

普段こんなに雪が降る場所ではないので除雪車が足りない。ありったけの除雪車を動員して、12時間ずつでドライバーを交替させて24時間休まず除雪しているそうですが、それでも間に合わない。 アメリカで「外出する」というのは「クルマで移動する」のと同義。 事故が増えるのを恐れて企業も公共の機関もみんな休みにしてしまう。まあ、それが正解ですけど。

図書館から「借り出している本の返却期限が来ても、返しに来ないでください。図書館が休業している期間は延滞とはカウントしないから」というメールが届きました。つまり人々が外出するのを制止しているわけです。

図書館のサイトにくれば、電子ブックがダウンロードできるし、さまざまなデータベースが使え、外国語の勉強もできるーー外出しなくても出来ることはたくさんあるので、図書館まで出かけてこようとしないでください、という内容。

実際、雪で閉じこめられてインターネット越しに仕事や勉強をしている人が、同じアパート内にもたくさんいるみたいで、私も日本にあるデータベースにつないでする仕事を持っているのですが、今日はめちゃくちゃアップロード&ダウンロードに時間がかかって、正直仕事にならない。このブログも、ネット越しの仕事を諦めて書き始めたのですが、アップロードには時間がかかりそう。

先週末のブリザードはワシントン周辺だけの出来事だったのですが、今回はノースカロライナ州からワシントン、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンまで、アメリ東海岸全体を襲って、どこも空港は閉鎖状態。なかでもやっぱりワシントン周辺が最も雪が激しいみたいで、先ほど午後3時の観測で、2009〜2010年シーズンの降雪量は累計で54.9インチ(140センチ)になり、過去に最も降雪量の多かった1898年シーズンの記録を更新した。

雪が止んでもこの大量の積雪を片付けるには、長い長い時間がかかりそう。先週までは雪を楽しんでいた人たちもさすがに「This is too much!ーもうたくさん」という声が増えている。最近人気の冗談は「この大量の雪、バンクーバーに買ってもらいましょうよ」というもの。

皮肉なことに、雪なんかいらないワシントンに大量の雪があって、オリンピックに向けて雪の必要なバンクーバーは周辺から空輸で雪を運んでゲレンデを作っている。まあ、まだ当分身動きとれない日が続きそうなので、オリンピックは楽しんで見たいと思います。