焼き鳥!

Mac5102009-11-30

Thanksgivingその二ですが、前回のファミリーサンクスギビングの翌日に、別のパーティに呼ばれていました。今回のは”International Thanksgiving”とでも言うか、アメリカ人のご主人に、7歳で韓国からアメリカ人家庭の養女になった奥様、その二人がアフリカ・アンゴラのStreet Childrenだった子供を養子にしたという、3人が一緒にいてもなかなか家族に見えないファミリーが、それぞれに友人を招いて、アジア系、アフリカ系、アメリカ&ヨーロッパ系が見事に混じり合ってInternationalなパーティでした。

それぞれ自慢料理を持ち寄るPotluckだったので、日本代表としては、30人以上が集まる立食パーティで手軽に食べられる日本食は何か、あれこれ考えたあげく、”焼き鳥”を作ることにしました。

まず材料の調達。鶏肉は、Breast=胸肉だと、ほぼ100%皮を除いた状態で売られていて焼き鳥ではおいしくない(だいたい何にしてもおいしくない)。一方Thigh=もも肉はほぼ100%骨付きで売られている。適度に脂身が入っていないとおいしくないので、もも肉から骨を外して適当な大きさに切って使う。これで焼いていると脂がジュージュー溶け出していい感じなってくれる。

さて、焼き鳥といえば”ねぎま”がらしいですが、こちらのネギ=green onionは、日本で言う小ネギ相当の太さというか細さなので、串に刺さらない。leek:リーク(ポロネギと訳される)という太いネギがあるが、素焼きしたくらいでは柔らかくなってくれない。日本の長ネギのように柔らかくて水分を含んで火を通すととろっととろける感じには、仕上がってくれない。そこで、ねぎまは諦めて、太めのグリーンアスパラと色取りを考えて赤パプリカを使うことにした。

串は、どのスーパーにも数種類を売っていますが、だいたいバーベキュー用なので長さが10インチ(28センチ)とか長いものが多い。見つけたのが、オードブル用に持ち手のところをくるっと丸めて結んである長さ12センチくらいの洒落た竹串。日本の標準的焼き鳥串より短いが、パーティ料理としては理想的。

タレは、しょうゆとみりんを1対1でまずテスト。このタレは、主人の母から教わった黄金比。日本にいるときは串にさしてある焼き鳥肉を買ってきて、この分量のタレでよく焼き鳥を作ったもの。オーブンで12〜15分焼くだけ。手間がかからず手間をかけたように見えるありがたいメニューだった。

主人の母は料理上手だったが、お客ごとがどちらかといえば苦手で、レシピを進んで披露するタイプの人ではなかった。結婚して間もなくの頃だったか、焼き鳥をご馳走になってとてもおいしかったのでたずねたら「しょうゆとみりん1対1のタレに漬けて焼くだけよ」とその場で教えてくれた。

その義母直伝の黄金比のタレが、アメリカでは通用しなかった。日本の某有名メーカーのしょうゆとみりんだったが、アメリカ市場で売っている製品は日本のものより塩分が強いみたいで、できあがりがやけにしょっぱかった。この時はテストだったのでミリンの量を増やしてしょうゆはお酒で薄めて再トライしたら、ようやく焼き鳥らしい味で焼き上がってくれた。

こんな感じで肉、野菜、タレを試行錯誤して試作を2回作ってようやく本番。当日、材料を切りそろえて40本くらいの串を作るのに約90分。タレに2時間つけ込んで400度(200度)のオーブンで15分(オーブンも日本と違うので試行錯誤した)。

焼きたてアツアツをクルマに積み込んでパーティに参上。七味を振りかけて、バラエティ豊かな各国料理のならんだテーブルに出しておいたら、パーティの途中で見に行った時には売り切れになっていました。大成功!