ハロウイーン Pumpkin Carving

Mac5102009-10-31

日本でも最近はハロウイーンが盛んだそうですね。もともとイングランドスコットランドアイルランドに伝わる信仰Druids(ドルイド)の伝統から発展したとされるハロウイーン。10月31日はこの信仰では大晦日で、悪霊が出てきて人々を襲うので、家の中に悪霊が入ってこないように恐ろしげなもので家の周囲を飾るという習慣から発展したものだそうです。アメリカで独特の進化をとげて、子供たちがお化けに仮装して家々をまわり「Trick or treat?」と言いながらお菓子をもらう一大イベントになりました。

昨日読んだニュースによると、この時期にアメリカでは6億ポンド(約2.7億キロ)のキャンデーやチョコレートが使われるとか。アメリカの人口約3億人。ハロウイーンに参加する子供が三分の一の1億人いたとして、一人につき約3キロのキャンデーやチョコレート!? 子供の肥満が深刻なのに...

ハロウイーンにパンプキン(かぼちゃ)を使うのも後から付け加わった習慣。もともとはカブで悪魔の顔を作ったりしていたのが、ちょうど10月に収穫期を迎えるパンプキンにかわったらしい。

9月の末頃からオレンジ色のパンプキンがスーパーの店先に山積みされる。このパンプキンをくり抜いて顔やコウモリやネコなどハロウイーン特有のデザインを掘るPumpkin Carvingコンテストがあちこちで開かれたりする。Pumpkin Carvingをするための道具もパンプキンの横に置かれていることが多い。

子供でも安全に使えるように工夫された糸ノコの刃に柄がついたもの、刃先の尖ったナイフ、中身を掻き出すヘラなど数種類の道具がセットになって5ドル〜10ドル。「Pumpkin Masters」という会社が最初に開発した道具で、会社のサイトに行くと凝ったデザインのPumpkin Carving用パターンがダウンロードできる。

まあ、そんな事情は知っていてもPumpkin Carvingをするつもりはなかったので、道具を買ったりはしていなかった。ところが、数日前に知り合いから見事なパンプキンをもらってしまったのです!

せっかくだから挑戦するか、Pumpkin Carving! 
と、いうわけで、道具を買いに町へでました。ハロウイーン直前、いままでどこでも山積みしていたはずの道具が、ない! 何軒か聞いてみたがどこも「数日前に売り切れになった」という。キッチンツールの高級店、Williams SonomaやCrate and Barrelでも聞いてみたが、売り切れだという。

「大丈夫、凝った柄でなければ、ステーキナイフでできるよ」と教えてくれた人がいたので、初心者向け、もっともシンプルな絵柄を選んで、あり合わせの道具で挑戦!

まずパンプキンの底をまるくくり抜くーー解説は簡単にそう書いてあるけど、固いパンプキンの表面に、いきなりステーキナイフなんて刺さらない!ーーそこで、裁縫用に持っていた千枚通しが大活躍。結局、千枚通しで点線を描いていって、その後でナイフを差し込んで点線にそって切っていくという作業になった。

底をくり抜いたらパンプキンの内側のタネやヒゲ(というのかな)を丹念に掻き出す。いよいよ顔の形をくり抜く段階。紙に書いたパターンをパンプキンの表面に貼り付けて、パターンにそってまた千枚通し→ナイフの順で目・鼻・口をくり抜く。ようやく完成。
正味1時間弱だけど、千枚通しを突き刺す力仕事で大汗かいた。

初めての挑戦、あり合わせの道具ですから、凝ったところは何もありませんが、まあ、こんな出来です。(本人はそこそこ満足です)

Have a happy Halloween!