September 11 & 090909

本日9月11日。September11。ニューヨークのグラウンドゼロも、ワシントンのペンタゴンも冷たい雨が降っています。あの同時多発テロから8年。今年も追悼式典が行われています。テレビはほぼ通常番組ですが、いつもは華やかなスタイルのニュースキャスターたちが今日はみんな地味な服装で登場しています。しめやかに過ごす一日、という感じ。

September11のことはおいといて、090909の話を。

2009年9月9日、The Beatlesの全アルバムのRemaster版が発売されましたよね。日本では深夜の大行列があったとか。こちらではCDはネットで買うものなので(レコード屋さんがない!)、行列のニュースは聞きません。

このRemaster版、評論家たちのコメントは、これまでのレコードやCDでは聞き取れなかった音が聞こえる、とかなり評価が高い。子供の頃から聞き続けてきたBeatles、東京の家にLPレコードもCDも全アルバム持っていますが、今回のRemaster版はこちらで手に入れるつもりです。AmazonでBox setが200ドル〜230ドルくらいになっている。2〜3週間待ちです。今月末から2週間ほど留守にするので、どのタイミングで注文するか思案中。

こちらのケーブルテレビに、Palladiaという音楽専門チャンネルがあってMTVなどのコンサートを流している。そのPalladiaが、9月9日はBeatles特集というか、夜9時からJohn LennonのImagineというドキュメンタリーを2時間、そのあとPaul McCartenyの2006年のコンサートをやっていた。たっぷりつきあってしまた後、深夜過ぎに、なぜかジェフ・ベックのコンサートが始まった。

Jeff Beckジミー・ペイジエリック・クラプトンも生んだ伝説のグループ、ヤードバーズ出身。もう65歳くらいだと思うが、いまだに渋くて引き締まったギタリスト。このステージに彼と一緒に登場してベースを弾き始めた若い女性がいて、本当に若くて小柄でティーンエイジャーにも見える。「 Jeff Beckの孫娘だったりして...?」なんて軽口を叩いてしまったら、これがただ者ではなかった。

Tal Wilkenfeldというオーストラリア出身のベーシスト、若干23歳。14歳でギターを弾き始め、16歳でアメリカに渡り、18歳でニューヨークのジャズクラブで演奏するようになる。20歳のときにソロアルバムを発表して、これが何故かオーストラリアと日本でしか発売されていなくて、世界中で輸入されているらしい。
2007年からは、チック・コリアのバンドのベーシストを務め、ジェフ・ベックのツアーに参加し、エリック・クラプトンジョン・メイオール、ロッド・スチュアート、プリンスなどとも共演しているとか。私は、その日は早起きしたので途中で寝てしまいましたが、最後までつきあった主人によるとすごかった、天才だ、とのこと。
あとで調べてみたら、放映されたコンサートはPerforming This Week...Live at Roonnie Scott’sというタイトルでDVD発売されているそうです。

翌9月10日は、Palladiaにチャンネルを合わせたら、Neil Youngのコンサートをやっていた。こちらは2006年にナッシュビルで行われたコンサートとそのドキュメンタリー。
ニール・ヤング、Woodstockの時代を象徴するアーティストの一人ですよね。デイビッド・クロスビー、スティブン・スティルス、グラハム・ナッシュとともに結成したCSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)の時代のDeja vuというアルバムが有名ですが、ソロアルバムのAfter the Gold Rush, Harvest,あたりはよく聞いていた。当時のニール・ヤングは眼光鋭い気難しいミュージシャンというイメージだったけど、今はすっかりいいおじいちゃんになっていて、くつろいで聞けるカントリーミュージックフォークソングだった。最後のほうでアコースティックギターを弾くメンバーが10人ぐらいステージいっぱいに並んで観客と大合唱になったフォークの名曲Four Strong Windsがとても楽しかった。

そんなわけでこの数日、ビートルズを皮切りに、懐かしのミュージシャンとサウンドにどっぷり浸かってしまっています。年かなあ...