WAGYUのお値段とNATIONAL PARK

先週末のことをブログしようと思いつつ、締切のあるものが3つ重なって、ようやく本日終了。というわけで、書きかけていた先週末の話を...

WAGYUのお値段

Wegmansというスーパーマーケットがある。何人もの友人から「すごい!」と聞いていたけれど、家からクルマで20〜30分かかるのでなかなか行く機会がなかった。先週の土曜日に行ってみました。ふ〜〜ん、なるほど!納得、でした。

このWegmans、フォーチュン誌の働きやすい会社トップ100社に10年近くランクインし続け、コンシューマー・レポート誌の2009年度アメリカ最高のスーパーに選ばれている超優良企業。

品揃えは、紀伊国屋とかクイーンズ伊勢丹なみ。しかも店の規模が大きくて、かといって一般的なものは特別に高いわけでもない(まあ、若干高いけどね)。もともと青果商からスーパーに発展した企業だそうで、野菜の質は相当にいい感じ。ベーカリーがまたすごくて店の釜で焼いた多種多様のパンをおいている。店を入ってすぐに気づいたのが、大きなEat In コーナー。土曜日の昼過ぎだったせいで、大勢のファミリー客が総菜売り場でお気に入りの食品を買ってランチをしている。家族揃って買い物というより、遊びに来ている感じ。総菜売り場の充実度は、並みではない。

精肉売り場のショーケースに、ひときわ大事に展示されている豚肉と牛肉を見つけた。豚肉には”KUROBUTA”、牛肉には”WAGYU”と書いてある。日本の「黒豚」と「和牛」だ! 

アメリカの精肉の値段は、1ポンド(約450グラム)10ドルを超えたら「高い!」と思うのが多分、庶民感覚。ごく庶民的なスーパーSAFEWAYの今週のチラシを見ると、牛肉の値段は1ポンド1ドル99セントから最高値で6ドル99セント。豚肉は1ドル99セント〜3ドル99セントだ。

で、Wegmansで見つけたKUROBUTAは1ポンド18ドル99セント、WAGYUは58ドル99セント!! SAFEWAYの10倍です。
「わあ、ケンカ売ってるとしか思えない!」というのがWAGYUの値札を見たときの私の(もちろん日本語での)コメント(見事な霜降りでしたけど)。

「でも話のタネに買ってみようよ」と主人。1ポンド6000円、100グラム換算で1330円。日本でだって誕生日とか大事なお客様とか、そんな時でも躊躇する値段。”話のタネ”の値段にしては高すぎです。誰か”大事なお客様”きてくれないかな...(アメリカに来てWAGYU食べるの、どうですか?)

アメリカのスーパーでは、Whole Foodsというテキサスを本拠地とするスーパーがグルメフード、オーガニックなど特徴のある高級志向の食材を揃え、全米のみならずカナダやイギリスにも進出して、飛ぶ鳥を落とす勢いで勢力を拡大している。一方、Wegmansは、ニューヨーク、ニュージャージーペンシルベニア、メリーランド、ヴァージニア、マサチューセッツの6州のみ。要するにニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDC、ボストンの各都市の郊外のみへの出店で、勢力を急拡大する予定はないらしい。

とにかく1ポンド60ドルのWAGYUまで揃えているWegmans。その品揃えと充実ぶりには脱帽でした。

GREAT FALLS PARK


さて、翌日曜日。早起きして、運動不足の体を動かすために、前々から行きたかったGreat Falls Parkへ行ってみました。アメリカにはNational Park Serviceが管理するNational Parkが約400あります。Great Falls もそのひとつ。首都を流れるポトマック川の上流で、何層かの滝になっているなかなか豪快な眺望が楽しめるところ(写真)。家からもワシントンの中心部からもクルマで30分足らずなのに、こんな雄大な自然に親しめるなんて。

その昔、ポトマック川が上流の町への輸送手段に使われていた時代に、この滝を回避するための運河が作られ、滝の上流から下流までの高低差をいくつもの水門を作って船を通していたそうだ。今はポトマック川を輸送船が行き来することはなくなったので運河は閉じられ、運河の跡と滝の周辺がNational Parkになっている。川沿い・運河跡のゴツゴツした岩や生い茂る木々の間を縫ってリバートレイルがあったので、そこを2時間ほどトレッキング。

アメリカに暮らしていると、真っ平らなので山坂を歩くことがめったにない。心して歩いていても、太ももの筋肉が痩せてくる。東京ではよく坂道を後ろ向きに上っていたんだけど、そういうことのできる坂道がほとんどない。岩だらけのリバートレイルは普段使わない筋肉をいじめるチャンス。久々にももの裏側の筋肉が少し緊張してました。