Twitter けっこう使えます

Twitterツイッター。日本でもブームになり始めているようですね。

Twitter:小鳥のさえずりとか、つぶやきの意味。Twitterのサイトでアカウントを作ると「What are you doing?」と質問が表示されて、それに答えるのが「つぶやき」。MixiとかFacebookとかSNSはお友達になるのに相手の承認が必要ですが、Twitterの世界では、相手の承認なしに誰でも自由に「Follow」できる。1回の「つぶやき」は140字(140words)以内と短いテキストのみ。

私が初めてTwitterを知ったのは、3年くらい前かな。システム系の仕事をフルタイムでしていて、どんなものか知りたくてかじってみたのですが、その時は何が面白いのか、何の役に立つのか分からず、それっきりになっていた。

それが、昨年アメリカに来て、大統領選のあたりから再びTwitterの話題を耳にするようになった。アメリカで決定的にブームになったのは今年の初め。大統領選でオバマを強力にバックアップした芸能人のなかに、アシュトン・クッチャーとデミ・ムーアの年の差カップルがいて(年上は女性デミ・ムーアの方ね)(蛇足ながら、その後破局したはずだけど)、アシュトン・クッチャーがTwitterで初めて100万人のFollowerを集めて話題になった。

「インターネットの時代には、何でもない一人の人間が世の中を動かす力を持てることを証明した」みたいな話をアシュトン・クッチャーはCNNなどで喋っていたのですが、彼は「何でもない人間」じゃないものね(ちなみに、こちらでは彼はニコンのCMに出ています)

そのあたりで火がついた感じで、著名人がこぞってTwitterに走った。すごく分かりやすかったのは、昼の人気トークショー「エレン・ショー」のホスト、エレン(彼というか彼女はゲイで女優さんと結婚している)
「私は友達はいらないの。でもFollowerは必要なの。だからFacebookはやらないけど、Twitterを始めたの。Twitterのアカウントを作って私をfollowして」と自分の番組でも、他のトークショーのゲストに出たときも盛大に宣伝して、短期間で100万人のFollowerを集める記録に挑戦した。

今日現在、アシュトン・クッチャーのFollowerが272万人、エレンが242万人、やはりトークショー司会者のOprah(オプラ)が186万人、(「不都合な真実」の)アル・ゴア122万人、(アメリカ版カリスマ主婦かな)マーサ・スチュアート102万人などが、私もフォローしている100万人超の著名人。オバマ大統領自身はつぶやきませんが、ホワイトハウスはつぶやいていて66万人。日本にゆかりの人ではオノ・ヨーコさんには7万2000人のフォロワーがいます。

私は自分ではつぶやかずフォロー専門。最新のニュースを知ったり、新しいトレンドを見つける道具になっています。ニューヨークタイムズ、TIME、CNNなどなどメディア系と、メディアで発言をする人たち、広告マーケティング系、IT系、趣味のミステリー系など、あとは一般企業のつぶやきを追いかけてみようと思ってアメリトヨタGMなどをフォローしてみています。ちなみに日本の自動車メーカーがアメリカで公式Twitterしているのはトヨタぐらいだった(地域のディーラーや部門ごとのTwitterはどの企業も持っているようですが)。

もともと個人のちょっとしたおしゃべりの道具だったはずが、今では社会的な活動をする人には、あるいはフォローしてくれる人を必要とする活動をしている人には、欠かせない道具になっている。

フォローしている人(組織)のつぶやきが数行のコメントでどんどん流れてくるTwitterは、フォローしている側には負担にならない。忙しければ流しておけばいいし、ちょっと時間があったらざっと読んでみると、時々思いがけない発見があって、リンクされているWEBサイトに行けば詳しい情報が得られる。そうそう、まさにRSSより使いやすい情報収集の道具になりつつあるかな。

海外メディアを閉め出してインターネット接続も制限したイランで、反政府デモに人を結集させる道具にTwitterが活躍しているそうですが、携帯で短い文章を移動しながらでも打ち込めば、100万人であろうとフォローしている全員にあっという間に届くというこの仕組み、社会的・政治的に手ごわい道具に育っているようです。

アメリカでは最近の調査で、Twitter人口の伸び率が10代〜30代の若年層より、50代〜の高齢者層の方が高くなっているそうです。テキストだけというTwitterは、実は中高年にとって、とても食いつきやすいものだと思います。

Twitterはアカウントを作るときに言葉を選べるので私は英語ですが、日本のTwitter環境もかなり育っているようなので、ぜひお試しあれ。