ルート66/ボタンを買う

route 66 button

出張から帰ってきた主人のブレザーをクリーニングに出そうとしたら、ボタンがひとつなくなっていました。こちらに来てから買ったもの。アメリカの既製服には、日本ではたいてい付いてくる共布とかスペアのボタンとかは付いてきません。
さて、困った。いったいボタンはどこに行ったら買えるのだろう? 
アメリカの女性たちは何かしら「クラフト」を趣味にしている人が多くて、クラフトショップならあちこちにある。カード作り、ビーズ、刺繍、編み物、木工細工、ペインティングなどクラフトの材料が豊富に揃う店は、毎週新聞に折り込みチラシが入ってきて、そこについてくるクーポンを持って行けば1点だけだが40%引きや50%引きで買える。 ところが「クラフト」の中に裁縫は入らない。服地やボタンを扱っている店を探してネット検索を試みたが、近くにない。
そこで行き着いたのが、ボタンのネット販売サイト。as cute as a buttonという名のサイトには、ありとあらゆるボタンが揃っていた。例えばスーツボタンの項目だけでもGold, Silver, Bronze/Copper,Black, Brown, Navy, Tan, Gray, Otherとページが分かれ、Silverのページを選ぶと50種類くらいのボタンが並んでいた。
その50種類から主人に「こんなのあるけど、どう?」と見せたら「迷うことなく、それ!」と即決になったのが、写真のRoute 66ボタン。
3種類のサイズから一番大きい4分の3インチサイズを3つオーダー。ひとつ1ドル90セント、送料が5ドルほどかかるけど締めて10ドルちょっと。
いつだったか日本でクリーニングから帰ってきたブレザーのホタンが変色していたので、ボタンを探して買ったことがあったけれど、すごく高かった記憶がある。ひとつが1000円近くしたような。それにこんなに柄を選べなかった。
注文してから4日くらいたって、郵便で無事ボタンが到着。写真より実物がちゃちだったらどうしようと思っていたけれど、写真で見るよりむしろ良い感じのいぶし銀かげんでした。

♪ルート66、ご存じですよね。

If you ever plan to motor west
Just take my way that?s the highway that?s the best
Get your kicks on route 66
It winds from Chicago to L. A.
More than 2000 miles all the way
Get your kicks on route 66

クルマで西へいくことがあったら、この道、ハイウエイをいくのがベスト。ルート66で行ってみよう。シカゴからLAまで2000マイル以上、ルート66で走っていこう。

http://www.youtube.com/watch?v=dCYApJtsyd0
Bobby Troupが書いてナット・キング・コールが歌った名曲。(こんな古い映像がこんなにきれいな状態でYouTubeに上がっているのが驚きです)

実際のRoute66はですでに1985年に廃止になっている。英語でRoute66を検索すると、National Historic Route 66 Federationや、オクラホマ州にあるRoute 66 Museumなど数多くのルート66にちなんだ組織がサイトを開いている。アメリカ人にとって古き良き時代を思わせる言葉のひとつなのだろうと思う。

ところで我が家の近く、ワシントンから西へ地下鉄オレンジラインに沿って走るインターステートが現在は1−66、66号線になっています。昔のRoute 66とは全く違うので、まぎらわしい。その昔の2000マイルもあったルート66と違って現在のI-66はワシントンから西にわずか76マイルしかない短いハイウエイです。

ボタンを買ったas cute as a buttonサイトはこちら。”as cute as a button”は「(ボタンみたいに)小さくてかわいい」という慣用句。カリフォルニア州サンディエゴに小さなストリートショップもあるようですが基本的にネット販売で、海外発送もしてくれるそうです。
http://www.ascuteasabutton.com/index.html