1周年と3月とWBCと

今週末のワシントンは土曜日も日曜日も、残念ながら冷たい雨です。

1周年でした
転勤で主人がアメリカ暮らしを始めて1年が発ちました。2008年の3月14日にアパートの契約をしてから1年。
私自身は、3月に10日くらい滞在した後、東京で仕事や家を整理するために戻り、あらためて5月に来たので1年になりませんが、主人は無事に1年を過ごしたので、昨日はちょっとお祝い。といっても雰囲気のいいカフェでゆっくりランチを食べ、ちょっと高級なスーパーを2軒はしごして、主人お気に入りのチョコレートやナッツやクッキーをたくさん買い込んで、夕食はお寿司でした。

インターネット越しに少し仕事を抱えているとはいえ、自由に時間を使える身であちこちに顔をつっこんで楽しく暮らしている私と違って、日本にいたときには「これお願い」と声をかければ事務仕事を頼める組織で仕事をしていた主人は、こちらではまったく1人。

コピーをとるのも経理事務も、出張の飛行機やホテルの手配も、役所・銀行・税理士・弁護士とのやりとりも、すべてを1人でやりながら、本来の仕事もこなし、しかもアメリカ国内だけでなくヨーロッパで開かれる国際会議・コンベンションなどに参加しなければならない。アメリカ時間で仕事をしつつ、夕方になると日本時間に合わせて仕事をし、ごくまれにはヨーロッパ時間に合わせて仕事。結局24時間365日営業のコンビニエンスストアのようになっている。簡単な調べごとくらいは手伝えるが、私が出来ることは限られる。

1年間、風邪をひくぐらいで大きな病気もせずになんとか生き延びられて良かったと思っていたら、実は2週間ほど前に主人の昔からの持病の尿路結石が出た。日曜日だったので救急車を呼ばなきゃならないと一時は覚悟したけど、幸い、痛み止めと大量の水分摂取で何とか治まり、救急車と入院は避けることができたけど、健康管理はこれまで以上に気をつけねばとあらためて肝に銘じた次第。(アメリカのヘルスケアシステムを調べだしたのは、実はこれがきっかけでした)

送別会が続いています

3月。日本の企業は期の変わり目。こちらに赴任していて任期終了で帰る人たちが大勢います。最近は送別会続きです。
帰国するけど後任の人は来ないとか、事務所をたたんで帰るとか、不況を反映して日本企業の海外戦略もずいぶん縮小しているみたい。もともとワシントンは、政府関係者とマスコミを除けば、日本企業からは情報収集・ロビーイング・特許などの法務関係を担当する人たちが集まっいる。
「稼ぎ」を作り出す部署ではないので人員調整はしかたないと思うが、帰って行った人の数だけ新しい友人が出来るといいのだけど。

ワールドベースボールクラシック
不景気な話が続いてしまいましたが、WBCワールドベースボールクラシック、日本がキューバに快勝しましたね。2次ラウンド初戦は、こちらは日曜日の夕方の時間の放送でした。外出していたので見られたのは5回以降でしたが、キューバに完封勝ちは気持ちよかったですね。

こちらの放送で伝えられた日本チームのことを少し紹介すると;
日本人のメジャーリーグ選手の歴史みたいなことをイニングの合間に紹介していて、野茂英雄さんのことを特に詳しく紹介。道を切り開いたパイオニアで、二つのリーグでノーヒットノーランを達成した。日本人メジャーリーガーの「paramount」と呼んでいた。paramountは最高の誉め言葉です。
またイチロー選手のことは「dominant Ichiro」(抜群の、飛び抜けている)と評価。松坂投手の紹介には、高校野球で優勝したときの映像まで流していた。日本人メジャーリーガーの歴史を紹介するのに、野茂 → イチロー → 松坂 → 福留 という4人の写真を画面に並べていました。(福留のことはあまり詳しいコメントはなかったけれど)

野球の戦術や野球に対する考え方、文化の違いが見られてワールドベースボールクラシックは面白い、というのが解説者のコメント。例えば、日本の選手はグラウンドに入っていくときに礼儀正しく敬礼する。強打者でも前の打者が塁に出たら犠牲バントが常識。打てそうな球が来たらどんどんバットを降るアメリカ・中南米の選手と違って、怪しいボールはファウルにしてじっくり打席に立つ。同じ回数を投げて、日本とキューバの投手の球数は倍以上違うなどなど、詳しく解説していました。

この調子で決勝まで勝ち進んでくれることを祈りつつ。