歴代大統領ランキング

こちらのアメリカのテレビニュースで、G7後の記者会見で呂律の回らない日本の閣僚を見せられた。日本の閣僚はおろか、首相の動向でも就任と辞任の時以外はニュースにならないこの国で。
どのニュースでも面白おかしく何度も何度も、酩酊状態の中川前財務・金融相が登場している。本当に信じられない失態ですよね。国内メディア向けの記者会見ならともかく、各国メディアのカメラの居並ぶG7の会見ですものね。

アメリカは2月16日のPresidents Dayの祝日にちなみ、議会や政治のニュースを専門に伝えるケーブル局のC-Spanが「歴代大統領ランキング」を発表した。このランキングは歴史学者たちに、外交、経済、危機的状況での指導力などなど10の視点で歴代大統領に点数をつけてもらった結果を集計したもの。単なる人気投票とはちょっと違う。現職大統領は対象にならない。歴代42人の大統領から、そのトップ10は下記のとおり。

1. Abraham Lincoln
2. George Washington
3. Franklin D. Roosevelt
4. Theodore Roosevelt
5. Harry S. Truman
6. John F. Kennedy
7. Thomas Jefferson
8. Dwight D. Eisenhower
9. Woodrow Wilson
10. Ronald Reagan

すっごく恣意的で雑な解説を加えると、奴隷解放をしたリンカーンが1位。初代大統領ワシントンが2位。3位のF・ルーズベルト大恐慌後にニューディール政策アメリカ経済を立て直した大統領。4位のルーズベルトは愛称テディと呼ばれ、熊のぬいぐるみのテディベアはここから来ている。明るく元気で子供好きで愛されるキャラクターだったらしい。5位トルーマンは二次対戦を終結させた大統領。

6位ケネディは最年少大統領として登場しキューバ危機を何とか納め暗殺され...。7位ジェファーソンは第3代大統領だけどアメリカ独立のリーダーで独立宣言を起草した「独立の父」。8位アイゼンハワーは二次大戦後の米ソ冷戦時代の大統領。軍人出身で外交に強硬な姿勢が人気の原因か。9位ウイルソン第一次大戦終結させて国際連盟を提唱した大統領。10位レーガンは映画俳優から大統領になり「レーガノミックス」政策で好景気をもたらした。

その他の最近の大統領では、訪日中のヒラリー・クリントン国務長官の夫ビル・クリントンが15位、湾岸戦争をやったジョージ・H.W.ブッシュ(パパ・ブッシュ)が18位、先日退任したジョージ・W・ブッシュは36位という不人気ぶり。ウォーターゲートスキャンダルで辞任したニクソンは27位だった。

最下位42位の不名誉な大統領は、ジェームス・ブキャナン。リンカーンの前の15代大統領で、奴隷制度を巡って国が南北に分裂するのを手をこまねいて見ていたので人気がないらしい。続く16代のリンカーン奴隷解放をして200年後に人気ナンバーワン大統領になるのと対照的だ。

さて、日本で同様のアンケートから歴代首相ランキングを出したら、どんな顔ぶれになるのだろう。直近3人(安倍・福田・麻生)が上位に入ってこないことだけは断言できそうだけど。