Happy Valentine Day!
バレンタインデーですね。日本では女性から男性へチョコレートをプレゼントして愛を告白する日ということになっていますけど、国によってバレンタインデーはさまざまに違う発展をしているみたいです。
ここアメリカでは、誰もが好きな人に愛情を表現する日ということになっていて、相手が異性でなくてもOK。プレゼントするものは、まずは花束(今週はスーパーの店頭の大きな面積が花束売り場になっている)。チョコレートももちろん。テレビではジュエリーショップのCMが盛んに流れている。私は昨日のティーパーティーで同世代の友人のアメリカ人女性から、ピンクのハート模様の鉛筆をもらいました。
日本で男性から女性へお返しをするホワイトデーは、アメリカにはありません。
写真は今朝のワシントンポスト紙から。バレンタインの個人広告のページです。
ワシントンポストと言えば、アメリカ有数のクオリティ紙。とはいってもアメリカの新聞はUSA Todayを除けば、すべて地方紙なのでこんな個人広告が載っていても不思議はないですが、ピンク色に染まったワシントンポスト紙、ちょっと笑ってしまいました。
いくつか代表的なものを拾ってみます。簡単な英語なので読んでみてね。
Maddie and Catherine You are brightest stars in our sky. LOVE Mommy and Daddy
Sweet Girl, Big Boy! I love you all very much! Thank you for being such a wonderful family. Love, Dad
Sally Our 40th year together I love you more each day Ken
Bea I wouldn't live without you. love, Richard
Lita Loving wife, devoted mother and best friend. Love You Always, Mike
Greg I can't believe I'm lucky enough to be your wife. Love You Always, Sarah
両親から子供へ、父から子供へ、長年連れ添った夫から妻へ、妻から夫へ、とパターンはさまざま。広告を見る限り、夫から妻へ、父親から子供へと、男性が掲載しているもののほうが圧倒的に多い。
勘ぐれば、ふだん家庭を顧みない夫や父の年に一度のアリバイ証明に使われているのかもしれないけれど、イヤじゃないよね。街角ではピンクのチューリップやバラの花束、チョコレートやケーキの箱とハート型の風船を持って歩いている男性たちを数多く見かけました。日本のバレンタインデーとは、ずいぶん風景が違います。
アメリカはバレンタインデーの土曜日、日曜日に続いて、2月16日(月)がPresidents Day:大統領の日で祝日です。3連休。ちなみに2月16日とは初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日だそうで、数日前の2月12日が16代リンカーンの誕生日でもあり、過去すべての大統領に敬意を表する意味合いもあるみたいです。
何かイベントがあるのかなと調べていたら、ぜーんぜん関係ないですが、この週末にワシントンでは「Katuscon」と呼ばれる「アニメとマンガと日本のポップカルチャーの好きな人たちが集まるコンベンション」が開かれていて、アメリカ初の「メイドカフェ」がオープンしたという記事に遭遇しました。アニメやマンガ好きのアメリカ人女性が、あのミニスカートにフリフリのエプロン姿で「ご主人様」(=Masterと呼ぶらしい。雰囲気が出ないと思う)と客にかしずくのだそうだ。むむむ恐るべしJapanese Pop Culture。
日本でこういう風景を見ると「ノーテンキに平和な国だ」と思っていましたが、ピンクの紙面とメイドカフェに遭遇して「アメリカは平和だ」と思えてきた。戦争してるのに……