Back to Arlington/Peanut Butterにご用心

13時間のフライトと14時間の時差を乗り越えて、こちらの(アメリカの)我が家にたどり着きました。成田を出発したのが2月11日午前11時頃。こちらの家に着いたのが、アメリカ東部時間で同じ2月11日午前11時頃。時差って不思議。

荷ほどきをして、溜まった郵便物に目を通して(日本から1月9日消印の年賀状が届いていた!)、洗濯したり買い出しに行ったり、ご近所に預けてあった鉢植えを受け出しに行ったり。生活のペースを取り戻すためにすることって意外にたくさんある。

長い長〜い1日をどうにかこうにか過ごして(へんな時間に寝ると時差が解消されないので)、東部時間の夜11時頃から翌朝までしっかり寝たので、これで時差解消かな。

ようやくPCの前に座っても睡魔に襲われずに済むゆとりが戻りました。

こちらの重大ニュースは、緊急経済対策に加えて、汚染されたピーナツバターの被害が拡大していること。ピーナツバター汚染については1月始めから騒がれていて、ずるずる続いている。

サルモネラ菌に汚染されたピーナツバターをそれと知りつつ出荷を続けていたPeanut Corporation of Americaという会社の社長が議会の公聴会に呼ばれて厳しく追及されているのだけれど、一切の証言を拒んで(憲法修正第5条で証言拒否が認められている)さらに非難を浴びている。

我が家はたまたま家人にピーナツアレルギーがあるのでピーナツ製品を買わないから安心していられるのだけれど、アメリカではピーナツバターはごくごく日常的な商品だから、影響は甚大だ。

この会社のピーナツバターは、最終商品というより原材料として広く使われていて、クッキーだのキャンディーだのアイスクリームだの全米で販売されている1500種類以上の商品が影響を受けた。ドレッシングに使われているケースもある。しかも、すでに汚染による死者が9人も出ている。

アメリカ製のピーナツバター関連製品をお持ちの方は、こちらのサイトでリコールになっている商品が確認できる。
http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/Salmonellatyph.html

日本にいる間に、汚染米を販売した会社の関係者起訴のニュースを見たけれど、ここの社長も「国の衛生基準を守っていたら商売にならない」なんていう意味合いのメールを社員に発信していたことが分かっていて、重い罪になりそうだ。

「食品偽装」は日本では一巡した感じですが、アメリカでは、日本でそうだったように、似たような話が今後もゾロゾロ出てくるのではないかと、ちょっと不安です。