New Year’s Resolutions

2009年が始動して、日本の友人からいろいろメールが届きます。みんな世界同時不況の影響に、気を引き締めている様子が分かります。

アメリカのほうが景気が悪いはずなのに、なぜか日本より希望に溢れているように見えます、という感想を届けてきた後輩がいました。

本当にそう、アメリカのニュースと日本のニュースを見比べていると、悲壮感が漂っているのは日本のニュースですね。

アメリカの希望は、間もなく新大統領が就任して、すべてをCHENGEしてくれると夢みたいな期待を持っている人が多いからかもしれません。大変ですよね、それに応えなければならないオバマさんは。

日本では「派遣切り」が大きな問題になっていますが、アメリカは実はもっと深刻で、自動車産業は工場単位で(つまり1000人単位の工場が全米各地で)人が解雇されていますし、あらゆる業種でスタッフの10%〜20%レイオフはニュースにもならない日常茶飯事。もともと常にステップアップを目指して転職先を考えながら仕事をするというのが普通のビジネス社会なので、失業する人も多いですが、求人が少ないワケではないようです。

経営者からすれば、業務縮小はこの状況の中で当然のこと。ならば「スタッフを減らし、そのポジションにもっと安い賃金でもっと能力のある人材を据える良い機会」と考えて大幅なレイオフを行うと同時に、新規採用も平行してする、という状況でもあるようです。

アメリカはNew Year Resolutions (新年の誓い)をする習慣があって「私のNew Year Resolutions」とか「New Year Resolutionsを達成する秘訣」とかテレビでもネットのブログでも、Resolutionが飛び交っています。25カ条のResolutionsをメールで送ってきた友人もいます(多すぎないか?25は!!)。

Resolutionsとはちょっと違う性格のものですが「××の心得10カ条」とか「○○をするための12のポイント」とか、リストづくりがとにかく好きで、こうしたリストものも新年にメールやブログやネットにわんさか載っています。

昨年末にニュースレターに載ってきたギョーカイ経営者のための「2009年、絶対にしてはならないこと10カ条」というのを紹介してみます。何かのヒントになれば。

1最悪のシナリオに対する備えを持たずに2009年を迎えてはいけない。
2パニックに陥らないこと。何もしないことは失敗につながる。
3「仕事」を忘れてはいけない。(スマートな仕事、一体感、一貫性のある仕事を心がけよう)
4収支報告書から目を離してはいけない。
5希望的観測で仕事を進めてはいけない。
6たとえ1日たりともクライアントが安泰だとは思ってはいけない。
7安全策に走ってはいけない
8オフィスに閉じこもってはいけない。
9才能ある人材を探すのを止めてはいけない。
10方針を変えてはいけない。


もうひとつ、同じく「ギョーカイ」のニュースレターで届いた 「今年やらないと後悔する5つの誓い」Five New Year’s Resolutions You Can’t Afford Not To Make こちらのほうが万人に参考になりますね。英語バージョンとともにどうぞ。

1. Give more than you take. 与えられるより多くのものを与えよう。
※仕事では「価値」が大切。より多くの「価値」を与えられる人が勝者になる。

2. Be all you can be. 自分のすべてを出し切るつもりで。

3. Be an early bird because they truly do get the worm.  早起きは、本当に三文得をする。

4. Treat you right.  自己管理を大切に。
オバマ次期大統領は選挙に勝ってから運動する時間を増やしたという。彼は仕事を正しく理解している。体調が悪いと良い仕事は出来ない。仕事で最高の状態を維持したいと思ったら、健康を最高の状態に維持すべきだ。

5. Spend an hour a day learning.  1日に1時間を勉強に充てよう。


10カ条も5カ条も、それぞれ長い説明文もついているのですが、言わずもがなのことが多いので省略。英語的で伝わりにくい表現は意訳しました。悪しからず。

まあ、ひと言で言ってしまうと、こういう難しい時代を乗り切るには、自分を強くすることですよね。 さてと、明日の朝は、早起きして、勉強するか...