おせち料理 in USA

手作りおせち!

2009年1月1日 元旦
昨夜の年越しはニューヨーク、タイムススクエアのカウントダウン中継を見て過ごしました。夜10時頃から各局タイムススクエアのまわりに設置した特設舞台で中継を始め、人気タレントが登場してミュージシャンの演奏があったりしてカウントダウンを待ちます。
昨夜のニューヨークは気温マイナス9度。みんな本当に寒そうでしたが、100万人ともいわれる人が周囲を通行止めにした広場周辺の道路に溢れます。CNNのカウントダウンは、ビルとヒラリー・クリントン夫妻が登場して舞台で踊っていました。

明けて元旦。
クリスマスに東京から手作りの素敵なお皿が届きました。漆黒の釉薬で仕上げた器はおせちを盛るのにぴったりなので、大晦日は頑張っておせち作りに励んでみました。

日本にいたときには、大晦日は私の実家の鎌倉に兄弟が集合して年越し、夜中に東京にもどって元日は午前中に墓参りに行き、午後は家人の親元でおせち料理を食べ(その間に天皇杯決勝を見る!)、1日夜から正月休みが終わるギリギリまでスキーに行く、という過ごし方を毎年していたので、自分でおせちを作ったことはほとんどなく、実家でもらってきたものや買ったもので済ませていました。

子供の頃は、おせち料理づくりは家族全員で分担する大仕事で、きんとん作りは父の担当、田作りは祖母の担当でした。きんとんを父と交替で裏ごししたり、祖母と一緒にごまめの頭を取ったり手伝いをしていたので、作り方は意外に覚えていました。それに自分で作ると好きな味に作れるので買うよりおいしい。
お屠蘇代わりにHoliday Beerで乾杯しておせちを食べ、食べ過ぎて、ああお正月だあ!と実感しております。

というわけで異国で初めて手作りしたおせちが冒頭の写真です。
・きんとん:韓国産さつまいもをマッシュして練り上げ、同じく韓国産の冷凍むきぐりを自分で甘露煮にして作りました。色をきれいに仕上げるクチナシの実は手に入らなかったので、色がでなかったのが残念です。
・くろまめ:韓国系のスーパーで日本の黒豆が買えたので2日がかりで煮ました。
・田作り:こちらも韓国スーパーで買ったごまめにクルミを混ぜて。
・かまぼこ:韓国系スーパーで冷凍のものを買いました(これはイマイチです)
筑前煮:ゴボウ、タケノコ、里芋、厚揚げ、こんにゃく、干ししいたけなど韓国スーパーで購入。
・酢ばす:韓国スーパーで買ったハスとカリフォルニア産の米酢で、ライムの絞り汁を少し混ぜて。
・なます:大根と赤と黄色のパブリカで作ってみました。使い慣れないスライサーで右手親指を負傷。
・きんぴら:ゴボウ、ニンジン、こんにゃく、ハス。
・シーフードマリネ:冷凍のエビ(タイ産)とホタテ(アメリカ産:wild coughtと書いてあったので養殖ではないらしい)。
あとは作ってあったミートローフとwater chestnut(クワイ)を刻んで入れたDipをセロリに添えて。写真にはありませんが、お雑煮も作りました。お餅はサトウの切り餅です。

当初こちらでは手に入らないだろうなと思っていたゴボウとかハスなどは、本当に韓国スーパーさまさまです。Hマートと呼ばれる韓国スーパーはクルマで20分くらいの範囲に2軒あって、特にスーパーHと呼ばれる店舗の広い店は、野菜も肉も海産物も新鮮で安いので、アジア系のみならず普通の地元のアメリカ人となぜかヒスパニックの人たちも大勢買い物に来ます。週末はいつも駐車場待ちの状態。日本のスーパーではよく見かける、調理例を作って試食させてくれるコーナーがあちこちにあって、先日行ったときには、日本の食材は焼きうどんと練り物の試食が出ていました。スタッフはほぼ全員若い韓国人。

韓国は若い人が大学を出ても仕事がない、慢性的な仕事不足の状態が続いていると聞きます。アメリカに移住を覚悟で来る若い人たちは多い。こちらで知り合った韓国の友人が何人かいますけど、とても頑張っているなあと脱帽です。

調味料について補足しておくと、調味料は普段行く普通のスーパーで買えます。日本食は「健康食」として人気があるので、しょうゆはもちろん、みりんもミソもけっこう使われているようです。
しょうゆ:キッコーマン アメリカ産(ウイスコンシン州)
みりん:キッコーマン 日本製
酒:米国月桂冠 カリフォルニア州産(大手スーパーのsafewayで)
酢:米酢 Marukan カリフォルニア産
ミソ:カナダ産 Westbrae Natural(会社はコロラド州ボルダー)