A Happy New Year, A Happy New Era!

幸運な偶然に恵まれて、2008年5月から、アメリカの首都ワシントンDCから地下鉄で15分ほどのヴァージニア州アーリントンに住むことになった。 大統領選の真っ最中で、ヒラリー・クリントンバラク・オバマ民主党予備選挙が白熱したのが春から夏。北京五輪で国民の目がマイケル・フェルプス8冠などスポーツに集まった2週間を除いて、大統領選挙が行われた11月まで、人々の話題は選挙のことばかりだった。そして、歴史的な瞬間がやってくる。

We just made history. And I don‘t want you forget how we did it.

11月4日の深夜、大統領選挙の勝敗が決してオバマ次期大統領の勝利演説が始まる頃に、バラク・オバマ本人の名前で私のメールボックスに届いたメールの一節だ。 実は様子を知りたいと思って、barackobama.comに名前を登録していた。このメールについては、友人が編集している雑誌に依頼されて書いたコラムのひとつに、メール全文とともに詳しく書いた。

この雑誌、選挙期間中のオバマ次期大統領やヒラリー・クリントンのスピーチ、オバマの勝利宣言などのテキストにスピーチそのものを収録したDVDもついている。(英語を勉強する人のための雑誌なので)
オバマもヒラリーも演説の名手。話は分かりやすく、筋道が通って展開がうまく、何より聞いている人を熱くするパワーを持っている。「未曾有」が読めない首相とは、残念ながら頭の構造が違うのかもしれない。
2008年の大統領選挙は新しい時代を切り開いたという意味で、本当に歴史に残るものだった。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
多聴多読マガジン』1月臨時増刊号「オバマ「変革」の時代」 発行:コスモピア 定価1380円
http://www.cosmopier.com/eio/

さてさて、アメリカも日本と同様に年末には今年のニュースハイライトの類をあちこちでやっている。ナンバーワンはどこのランキングでも必ずオバマ次期大統領。2位以下の注目の「人」を少し紹介してみます。

NBCがまとめた2008年のBest Person
1 BARAK OBAMA
2 SARAH PALIN
3 MICKEL PHELPS
4 TINA FAY
5 MILEY CYRUS 

2位のサラ・ペイリン民主党の副大統領候補として彗星のごとく登場して話題をさらった。数日前に高校生の長女が出産したので、早くも「おばあちゃん」になったというのが最新の話題。

3位のマイケル・フェルプスはご存じ北京五輪の水泳8冠の快挙を成し遂げた青年。観客席で大騒ぎをしていた母親ともども、みんなに愛されている。

4位のティナ・フェイは女優&芸人。サラ・ペイリンの物真似で人気が爆発した。選挙戦終盤にサラ・ペイリンがインタビューでとんちんかんな受け答えをする様子を物真似で演じて大ヒット。サタデーナイトライブという番組で流れた映像が、あらゆるニュース番組で何度も何度も流れるものだから、ご本人以上にティナ・フェイのペイリンを見たような気がする。このところの年末特番でも、しょっちゅう見ている。

5位のマイリー・サイラスは16歳になったばかりのアイドル歌手。小中学生の女の子たちのカリスマ。父親がカントリーシンガー。年末番組でクリスマスソングなどを歌うところを何度か見たけれど、半端でなく歌がうまい。

4位ティナ・フェイと5位マイリー・サイラスはなじみが薄いと思いますが2009年も注目です。

でも2009年に注目するのは、やっぱりオバマ大統領ですよね。経済をどう立て直すのか。ビッグ3を支えるのか。国民皆保険を約束した政策は実行できるのか。イラン、アフガニスタンをどうするのか。泥沼化するイスラエルハマスの抗争に、あくまでイスラエル支持を貫くのか。 政治のスタイルにどんな新風を吹き込んでくれるのか。ワシントンの街の様子は変わるのか。

Happy New YearがHappy New Eraになることを祈りつつ。

A Very Happy New Year to all of you!!!