クリスマスにチキンは日本だけ?

我が家ではツレアイが熱を出して寝込んでいるので静かなクリスマスになりました。こちらでは、カリフォルニアでクリスマスイブのパーティで盛り上がっている家にサンタクロースの恰好で現れた男が銃を乱射して9人が亡くなったという悲惨な事件や、お隣のメリーランド州で深夜ミサの手伝いに行く妻を教会まで送っていった男性が教会の駐車場で金属バットで襲われて金品を奪われて重体だとか、あまり穏やかなクリスマスだったとは言えない事件が報道されています。

韓国出身のミヒョンから「私のボスは日本で何年か働いていた人なんだけど、日本ではクリスマスに必ずローストチキンを食べるって本当?」と聞かれました。
確かにクリスマスにローストチキンは定番ですよね。 私=「え?韓国では食べないの?」 韓国ではクリスマスに誰もが食べる特別な食事はないと言います。
そこで、知り合いにクリスマス料理の各国調査。

イタリア系のレイチェルの家は、クリスマスは魚料理だそうです。「肉や乳製品は食べないのがクリスマス」なんだそうです。 ポーランド出身のアネタも、クリスマスは魚を食べる日だったとか。 ブラジル人のイザベラも、タラを食べると言います。
クリスマスに魚料理は、けっこう広範囲に普及している文化みたい。キリストの生誕を祝う日は、肉を絶つ日というわけですね。

アメリカでは本来はターキー。ただサンクスギビングにターキーは食べてしまうので、クリスマスはハムやローストビーフが多いそうです。どちらもオーブンで焼いて手作りするのが“正しい”クリスマス料理。「ハム」というのは骨付きの豚肉の固まりのことをいうわけ。

やはりターキーを食べるというのがメキシコ。プルートが言うには、ターキーよりソースのmole(モレ)が大切なんだとのこと。moleというソースは、チョコレートとチリとたくさんのスパイスが入っていて、すごく美味しいソースなんだとか。それって甘いの?辛いの?と聞いたら、甘くて辛い(sweet & hot)のだそうで、ターキーには欠かせないソースだとか。

チキンを食べる文化が定着しているのは、どうやら日本だけみたいです。日本のチキンは、ターキーが手に入らなかったのでチキンで代用した。それがいつの間にか食文化として定着したということなのかなと思ってます。 クリスマスにまつわるこぼれ話でした。