The Night Before Christmas

今夜は、The Night Before Christmas。
24日深夜を回ったところですが、窓から見える通りにクルマはほとんど走らず、とても静かに時間が過ぎています。テレビではバチカンのサンピエトロ大聖堂のクリスマスミサを中継しています。ローマ教皇のミサはさすがに格調が高くて厳かですが、教皇が礼拝堂に入ってきたときには通路の両側を埋める参列者たちが携帯やデジカメを向けてフラッシュが光りまくりました。(これってありなのかな、と思った)

アメリカはクリスマス当日の12月25日は祝日。翌26日もほとんど休日。イギリス、カナダ、オーストラリアなど旧英連邦諸国は26日はBoxsing Dayという祝日ですが、アメリカは祝日というわけではない。ただ、もともと学校はクリスマス休暇中だし、企業も休みにしてしまうところが多い。政府機関は、現政権のブッシュが休みと定めたのだとか。彼のやったことの中で数少ない好評を得ている業績だという。

特に今年は25日(木)26日(金)に週末がついて4連休。さらに24日は公共機関は午前中だけ営業というところが多く、24日も休暇をとって5連休にしている人が多いようだ。
そんなわけで、まとまった休暇が取れる曜日の並びですが残念ながらお天気が良くない。ワシントン周辺もここ数日、日中も氷点下という「真冬日」で、最低気温がマイナス7度とか、東京では経験したことのない厳しい寒さが続いていた。ワシントンより北のニューヨークやシカゴなど北東部、シアトルなど北西部はどこも寒波に襲われ、カリフォルニアも山間部は雪が降っているとか。吹雪で交通機関、特に航空路線が大混乱。欠航が相次ぎ、足止めされた旅行客が空港で夜明かししているらしい。ハイウエイもスリップ事故が相次ぎ大混乱。その影響で普段は物好きの乗り物のように思われている鉄道に人が殺到したりして。

我が家もクリスマスのニューヨークでも見に行こうかと思っていましたが、このところの寒さと交通機関の混乱に、静かに家で「寝クリスマス(?)」を決め込むことにしました。そんなわけでテレビをザッピングをしていたら、バチカンのクリスマスミサを見ることになったわけです。

私は、小学校だけカトリックの学校に通っていたので、聖書のおおまかな物語は幼少の頃に慣れ親しんでいました。深夜のクリスマスミサも行ったことがあって、なかなか神聖な気持ちになっていいものだと思ったものです。
まあ一般的な日本人ですから、初詣は明治神宮にも池上本門寺にも行くし、七五三は神社でお祓いを受け、家族の葬儀・法事は仏教の浄土真宗で行い、(いい学校だからという理由で)カトリックの小学校に通い、毎年クリスマスを祝う。仏教も神道キリスト教もごたまぜにして暮らし、疑問に感じることはまずない。

こういう日本人の宗教観を説明するのは難しいですよね。宗教を軽く見ているつもりはないけれど、何かに深く帰依することもない。「無宗教」と言うと、なにかひどい人間のようなアナーキーな感じを与えそう。”God”について話をするのが好きな友人がいるのですが、日本人の宗教観については、うまく説明できないので「いつかそのうちにね」と逃げています。
ローマ教皇のクリスマスの説教(英語の同時通訳バージョン)を片耳で聞きながら、そんなことを考えていました。

とにかく、Merry Christmas!! 
世界の平和とみなさんの幸福を願うことにかけては、宗教は関係ないと思うので。