National Christmas Tree

National Christmas Tree

クリスマスツリー話題が続きます。
アメリカ滞在初年度の私に、いつも様々な情報を知らせてくれるアリスンから「ホワイトハウスのクリスマスツリーはもう見に行った?」とメールが届きました。

ホワイトハウスの南側に広がるEllipseと呼ばれる芝生の広場に「National Christmas Tree」が設置されています。午後6時頃からMusic Programも見られるというので出かけてみました。

今日は午前中は雨が降っていて天気が悪かったのですが、昼頃から晴れて冬晴れのいいお天気になりました。陽が暮れると気温はぐっと下がって氷点下。ダウンコートに帽子・手袋と防寒対策万全にしてワシントン中心部へ。
暗くなると冬のワシントンは人通りがめっきり減ってしまうのですが、Ellipseの近くは家族連れ、カップル、若者のグループなど人々がゾロゾロ歩いています。

「National Christmas Tree」つまり「国立クリスマスツリー」は、1923年のクーリッジ大統領の時代に「すべてのアメリカ人のために、みんなのクリスマスツリーを」という意味で飾られるようになって85年の歴史がある。1942〜44年の二次対戦中は光で飾られることはなかったとか。1963年のツリーに光がともされたのは12月22日。この1ヶ月前に暗殺されたケネディ大統領に対する30日の服喪期間が開けるのを待って点灯されたそうです。

現在の「National Christmas Tree」はEllipseの芝生に2003年に植えられたもので、高さ40フィート(約12メートル)。無数の電球で飾られた巨大なツリーです。その周囲を高さ2メートルくらいの小さな(?)ツリーがぐるりと取り囲んでいる。小さなツリーは全米50州とワシントンDCと5つのアメリカ領(プエルトリコとかサモアとか)の名前がついているもの。

特設の舞台があって、私たちが行ったときは子供たちがハンドベルでクリスマスキャロルの合奏をしていました。ツリーのまわりを一周して写真をとって小一時間。次々に集まってくる人たちで込んでいましたが、何となく神聖な気持ちになるのか、騒ぐ人もなく、みんな和やかに写真をとってツリーを眺めていきました。

日本で、ちょっと似ているものがあるとしたら、初詣? お賽銭とかおみくじとか初詣にはつきもののクライマックス感には欠けますけど。
帰り道(まだ午後7時ごろでしたけど)、歩道の植え込みに朝方の雨でできた水たまりが、すでに凍っていました。今夜の最低気温予想は、氷点下6度。明日は最高気温が0度を超えるかどうかという寒さだそうです。みなさん、風邪を引かないように、よいクリスマスを。