メイフラワー号はサバイバルゲーム

もともと40〜50人しか乗れない船に乗員と移民の清教徒含めて150人もが乗り込み、行ったことのない「新世界」へ船を出す。横になる場所もないほど込みあっている上に、悪天候の航海で船酔いから病気になる人が続出。航海の途中で死者も出たという。それでもなんとか70日ほどかけてアメリカに到着。ところが着いた場所は人の住んでいない荒野。さらに着いたのが晩秋ですぐに厳しい冬になって充分な食糧もない中で病人が続出。厳冬と飢えを乗り切って春を迎えられたのは半数にも満たない50人ほどだったという。
ようやく春がくると、奇跡的に片言の英語を話す原住民(インディアン)が彼らのところにやってきて、荒れ地でトウモロコシを育てる方法を教えてくれたり(タネと一緒に海で釣った魚を地面に埋めるんだって)、彼らの定住を手伝ってくれた。そして1年後の11月。ようやく収穫できたトウモロコシやカボチャ、食用に飼い始めた七面鳥(ターキー)を使って精一杯のごちそうをつくり「無事に生き延びられたことを神に感謝する祭」を開いた−−これがThanksgiving、というわけ。

この歴史の物語は、昨夜ABCで放送されたPeanuts(スヌーピーチャーリー・ブラウンの漫画)のThanksgiving特別番組のアニメが教えてくれたもの。Peanutsのアニメは、独立記念日の前にもハロウィーンの前にも放送されて、Peanutsの仲間たちの楽しいアニメとその記念日の歴史を教えるアニメがセットになっていて、幼い子供たちが自然に歴史を学べるようになっている。多分、毎年同じ番組が繰り返されているのだと思うけれど、なかなか良くて来ている。