午後11時 次期大統領決定!

11時。大票田のカリフォルニア(55票)とオレゴン(7票)ワシントン州(11票)でオバマ当確が打たれると同時に、第42代のアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ大統領が決まりましたと各局が一斉にアナウンス。数十万人が集まっているシカゴのグラントパークを始め、ニューヨークのタイムズスクエアなど全国各地に集まったオバマサポーターの歓声が映し出される。

静かに涙を流す黒人の老人。本当に晴れやかな顔で笑っている若者たち。抱き合って喜ぶカップル。父親に肩車されて小さな星条旗を無心に振っている幼い子供。それはそれは印象的な光景がそこかしこに見られました。誰もが、特に若者たちが心の底から喜んでいる、希望を持って笑っている。こういう光景いつか見たなあ、と思い出したのが、2002年の日韓ワールドカップの時に日本がロシアやチュニジアに勝って決勝トーナメントに進んだ時の感じ。選挙結果でこうした高揚感を共有できる体験は、まだしたことがありません。

11時半頃、マケインの敗北宣言スピーチ。意見の違いはあるけれど、これからの4年間オバマ議員とともにアメリカをよい国にしていこう、となかなか素晴らしい話をした。サバサバというか、むしろ晴れやかな表情。マケインさんは、もっと汚いやり方で戦うことも出来たと思う。支援者からオバマの悪口を聞かされたときも「彼は良い人間だ。少し意見が異なるだけだ。そういうこと(中傷)を言ってはいけない」と逆に諭す場面もあったりして、正々堂々自分のやり方で戦ってだめならそれで仕方がない、という感じが選挙戦終盤には漂っていた。

さて東海岸時間で時計が12時を回る頃にオバマ次期大統領の勝利宣言スピーチ。「今日の勝利はみなさん全員の勝利です」と一体感を盛り上げた後、「今日がゴールではなく、これからやらなければならないことの道程は遠く険しい。しかし今日ほど希望に満ちていることはかつてなかった」というような内容。会場のシカゴのグラントパークは「Yes, We Can」の大合唱が鳴り響きました。

12時半、まだいくつかの州は開票が終わらず最終結果になっていませんが、350対150くらいのダブルスコア以上の大差での勝利。これだけの期待を背負って誕生するオバマ政権がアメリカをどう変えていくのか、とても楽しみ。(取り急ぎ速報です)