HAPPY HALLOWEEN!

Mac5102008-11-01

今日10月31日はハロウイーン。もともとケルト人の大晦日で、死者がよみがえり精霊や魔女が出てくる日と信じられていたとか。魔除けのために家の前で火を炊いた。
明けて11月1日がケルトの新年で、カトリック万聖節。その昔、子供を守る聖人、家族を守る聖人、商売の聖人、旅を安全に導く聖人とか、いろんな聖人(Saint)がいて余りに多くなってしまったので、すべての聖人をまとめて称える日を設けた。それが万聖節(All Saints' Day)というわけ。聖人の日の前の晩が、死者と魔女の日というわけですね。

ハロウイーンと万聖節のやや入り組んだ歴史について先日教えてもらったのですが、それはさておくとして、ハロウイーンにかぼちゃをくり抜いて飾り、子供たちが仮装をしてTrick or treatと家々を訪ね歩くという風習はアメリカだけのもので、宗教的な意味合いはほとんど失われ、お祭り騒ぎの部分だけが発展したらしい。

前置きはさておき、ハロウイーンの様子を見に出かけてみました。
友人のスーザンから、ハロウイーンを見に行くならJackson Streetがすごいわよと聞いていたので、家から歩いて10分ほどの住宅街のJackson Streetに夜7時30分すぎに行ってみる。
両側にクルマがびっしり駐車していて、小さな子供を連れた家族連れがゾロゾロ歩いている。通りのほとんどの家がカボチャをくりぬいたランタンにろうそくをともし、その他、オバケや骸骨、庭に墓石を並べたり、幽霊が飛んでいるような仕掛けをつくったりと凝った飾りで競い合っている。

飾り付けのある家に子供たちが行って「Trick or treat」と声をかけると、家の人がお菓子をくれる。子供たちは趣向を凝らした仮装をしている。男の子はスーパーマンスパイダーマンなどのヒーローや、ファイヤマンやポリスマンにクールに決めている子も。女の子はヒラヒラ衣装のお姫様風や背中に羽をつけて妖精風が多い。小さな子はミツバチや牛、トラなど動物の着ぐるみがかわいかった。夜道を行くので小さな子供たちは必ず親が一緒についているが、親たちも仮装をしている家族が多い。カボチャ型のバケツや袋をもってお菓子を集めて回る。

Trick or treatを仕掛けられる家の人たちも魔女だったりドラキュラだったり仮装をして玄関前のポーチにお菓子を山盛りにしたカゴを用意して待ちかまえていて、ひっきりなしにやってくる子供たちにお菓子を渡している。HAPPY HALLOWEEN!の挨拶があちこちで飛び交う。

噂に違わずJackson Streetの家々は飾りが半端ではなく、他の通りは閑散としているのにここだけクルマは渋滞、歩道は人で溢れ、ときおり暗闇でオバケが動いたりすので子供たちの悲鳴が響く。
普段はあまり顔を合わせない近所の大人と子供が、この日はにこやかに触れ合う、なるほどハロウイーンの楽しみとはこういうものかと、少し納得。

ニュースによると、ワシントン市内ではジョージタウン(東京でいえば原宿みたいなところ)が大人のためのハロウイーンで一晩中盛り上がるそうだ。仮装をした若者たちが集まってレストランやカフェで夜通しパーティー状態が続くらしい。
お祭り好きパーティー好きのアメリカならではの発展を遂げたハロウイーンですが、黒とオレンジのハロウイーン飾りが片付くと、赤と緑のクリスマスシーズンが、早くも始まるようです。