クルマを購入!

さて、ロードテストを受けるにはヴァージニア州に登録してあるクルマを自分で用意して試験場まで行く。正式免許証を持たない人間にクルマを用意して持ってこい、というのだから話が違うような気がする。ややこしい。ちなみにレンタカーでの受験は認められていない。

我が家では免許証申請の書類を揃えるのと平行して、クルマの購入プロジェクトもスタート。クルマを使いたい主な理由は冬になったらスキーに行くことだから四輪駆動車がターゲット。さらに日常の買い物などにも使うのでワゴン車を希望していた。何件かのクルマ屋さんをまわってクルマを物色し、中古車情報をネットで調べて目当てのクルマの履歴を確認し、まあ細かい経緯は省略しますが、結論として中古車ですがVOLVOのワゴンになりました。

クルマ購入には自動車保険が必要。こちらに来るときに自動車保険も含まれる包括的な損害保険に入ってきていたが、日本で言う自賠責保険のような基本的な保険はこちらで加入する。細かい話は省略するが、電話とメールとファックスのやりとりで無事に保険にも加入。

一方、クルマを買って保険をかけるには(まだ手に入っていない)免許証の番号が必要なのよね。ニワトリと卵みたいな入り組んだ仕組みのなかでお手上げ状態になりそう。ま、結局のところ日本の国際免許証があればクルマは買えるし保険にも入れた(クルマ屋さんも保険屋さんもそこは商売だからね、役所と違って融通は利く)。
中古とはいえ高額の買い物だし、後学のためとも思って半額は即金で、残りの半額を24ヶ月のローンを組んでもらうことにした。保険とローンの手続きが、ちょうど2週間ほど前の金融危機・株価の暴落と時期が重なった。保険はAIG、ローンはクルマ屋さんの手配だったが、契約が終わるまでの1日2日はちょっとドキドキ。
無事に保険に入り支払い条件も決まって、一時金の半額を小切手で払ってクルマが手に入ることになった。ただ、この段階ではまだ正式ナンバーが発行されない。1ヶ月間だけ有効の紙で作られた仮ナンバーがついたクルマを受け取ることになった。

日本でもお金をかければ自分の好きなナンバーを手に入れらるが、アメリカはもっと自由度が高い。まず、ナンバープレートのデザインがヴァージニア州では200種類くらいある。州の鳥や植物の絵がついたもの、州のマークのついたもの、町の名前、大学名、公的機関名のついたものなど実に豊富。ナンバープレートのデザインによって、とれるナンバーの桁数が8桁〜6桁くらいまで変わる。日本の常識からすると、これにもちょっとびっくり。ナンバーはアルファベットと数字の組み合わせで、ウエブサイトで希望のプレートに希望のナンバーが取得できるかどうか、自分で調べることができる。何も希望しなければお仕着せのプレートにお仕着せのナンバーがついてくる。ディーラーの金庫にはスタンダード仕様のナンバープレートがたくさん入っていて、クルマが売れるとそこから1セット出してきてセットしてくれる。

ところで日本ではナンバプレートは陸運局が発行してクルマに取り付けてネジを封印するので、一般人がはずしたり取り替えたりできないようになっていますよね。アメリカは誰にでも取り外し取り付けOK。ナンバープレートはどうやってつけるの?と聞いたら「プラスのドライバーが1本あれば誰にでもつけられるよ」と質問の意味が分からないという顔をしながら教えてくれました。So many things to learn!!

我が家は、プレートデザインは最もシンプルなものですが、少しナンバーにこだわったので第1〜第4希望まで申請を出して20ドルの手数料を払いました。ここまではクルマ屋さんが手続きを代行してくれた。どちらにしてもナンバープレートは正式免許証が取れてから発行されるので、当分は紙のナンバープレートです。