Autumn begins:ハロウイーン準備中

9月22日のカレンダーに、Last Quarter(第4四半期)、266/100(今年は残り100日)、そしてAutumn begins(秋の始まり)と書かれていました。日本では9月23日が秋分の日で休日ですが、アメリカの秋の始まりはカレンダーに書かれているだけで休日ではありません。
夏の終わりに2週間ほど日本に帰っていて、9月半ばに戻ってきたら、すっかり涼しくなって日も短くなって、秋でした。
早朝には気温が15度以下にまで冷え込み、日中の最高気温は25度止まり。からりと晴れて、東京では10月半ばによくある、空が高く見える秋晴れの日が続いています。タンクトップ、短パン、Flip-flops(ゴム草履)が姿を消し、ナマ足だった女性たちがカラフルなタイツを履く季節になりました。

スーパーにはハロウイーングッズが勢揃い。野菜売り場にはきれいなオレンジ色に色づいたカボチャが大小並び、直径20センチ〜30センチの大きなカボチャが500円くらい。小さなカボチャを80円くらいで買ってきてみました。中身をくりぬいて目や口をつけ、中にろうそくをともしてカボチャの灯籠を作るための工具セットも売られていて、話の種に買おうかどうしようか、悩んでいるところです。
昨日散歩していたら、玄関前のポーチにカボチャを飾っている家を発見。ハロウイーンは10月31日、まだまだ先なのに、お祭り好きはどこにもいるものだ。玄関先を飾っておくと「Trick or treat」と仮装した子供たちがやってきてお菓子をねだるのでしょうね。ウチはアパートなのでTrick or treatの対象にはならないと思いますが。
  ←80円のカボチャ

ハロウイーンは、日本では1992年に当時アメリカに留学中だった高校生がハロウイーンパーティの家を間違えて射殺されるという痛ましい事件で有名になりました。彼のご両親はアメリカで銃規制を訴える活動を続けていると思います。大統領候補のうちオバマは銃規制賛成派ですが、全米ライフル協会がその姿勢を攻撃するテレビCMを始めると今朝の新聞に載っていました。一方の共和党副大統領候補サラ・ペイリンは銃規制に反対。ハンティングとフィッシングをして育ったというアラスカ生まれの彼女にとって銃は物心ついた頃から身近にあったものなのでしょうね。

話を戻すと、「Trick or treat」は発砲事件まではいかなくても事件を引き起こしているようです。図書館で借りたハロウイーンを題材にしたミステリーを読んでいるのですが、警察官が小学校をまわって子供たちにハロウイーンの注意事項を伝えていくシーンが描かれています。

注意事項はいくつもあって、決してひとりでは行動しないこと。顔を覆ってしまうお面をかぶらないこと(代わりにフェイスペイントをしよう)。暗くなったら懐中電灯を持って歩くこと。お菓子をもらえなくてもハロウイーン飾りのカボチャをたたき割ったりいたずらをしないこと。もらったお菓子は必ず親に確認してもらってから食べること、などの注意事項が伝えられます。
キャンディーに何か混ぜてあって子供が病気になったり、リンゴに針が入っていて口を切ったり、子供に配るお菓子にいたずらする不心得な大人が後を絶たないらしく、親たちが神経を尖らせるのだとか。舞台はメイン州の片田舎の町という設定なのに物騒な感じ。実際にこういう騒ぎが毎年繰り返されるようです。

今年のハロウィーンは大統領選挙のわずか4日前。いったいどんな騒ぎが起こることやら。秋が深まるにつれイベントが盛り沢山になる感じで、興味津々です。