民主党大会

アメリカは今週から本格的に大統領選挙シーズンに突入。かなり長くなりますが民主党大会をレポートします。

民主党大会は8月25日(月)から28日(木)までコロラド州デンバーで行われた。
毎日、東部時間の午後6時から11時まで、5時間の長丁場が4日間にわたって続く。何をするかというと、民主党の全国の代議員が集まってきて、いろんな人が入れ替わり立ち替わり登場してスピーチする。その間に音楽演奏があったり、誰かの功績を称えるビデオが上映されたり、いろいろな仕掛けで会場を盛り上げる。
「党大会」と聞くと、日本人としては近寄りたくない堅苦しいイメージがあるが、こちらの党大会はとってもショーアップする。参加者たちは立ち上がってプラカードを振ったり、音楽に合わせて踊ったり、歓声を上げて騒いだり、心に応える名演説には涙を流したり。CNNほかニュース専門のチャンネルは連日の長丁場を全中継。
地方の小さな町の代議員が出てきて、「私は苦労してスモールビジネスを立ち上げて子供を抱えながら1日14時間も働いている。それなのに十分な社会保険も得ることができない。私のような社会の弱者にたいしてブッシュの政権はこの8年間、なにひとつ手を差し伸べてはくれなかった。もうたくさんだ」みたいなスピーチを切々とする。州知事上院議員などのビッグネームも大勢登場するけれど、こうした人たちのスピーチもなかなか聞き応えがある。
どの日にも目玉のスピーカーが何人かいる。初日はミシェル・オバマオバマ夫人。2日目がヒラリー・クリントン。2日目のことは前回書いたので、今日は3日目の様子から。3日目の出演者の目玉は、ビル・クリントン元大統領と、副大統領候補のジョー・バイデンでした。
ところで3日目にはスティーブン・スピルバーグがこの日のために作ったという「War Hero」従軍した兵士たちを称えるビデオもあった(戦争賛美ではなくて、命を落とした兵士たちのことが多かったので、どちらかというと反戦の感じ)。もちろんスピルバーグ本人も会場に来ていた。民主党支持者にはタレントが多い。