チェリーコンポート

たまには主婦ネタ:チェリーコンポートの話
アメリカはフルーツが種類豊富で安い。今はチェリーが旬なので毎日食べています。いわゆる「アメリカンチェリー」が主流ですが、日本で「佐藤錦」などと呼ばれる日本風のチェリーも少し高めですけど、あります。高めといっても日本で買うよりよほど安い。しかも、日本のチェリーより直径が倍くらい大きくて、うれしい!
先日、Red Tart Cherryとラベルのついた鮮やかな赤いチェリーを家人が見つけて、これ食べてみようよ、というので買ってみました。Tart Cherry=タルトチェリー=お菓子に使うチェリーじゃないの?と一瞬不安がよぎったけど、本当にきれいな赤の小ぶりの粒だったので買ってみた。
ところが不安が的中。本当にお菓子に使うチェリーとみえて、とても酸っぱい。そのまま食べておいしい味じゃなかった。
じゃ、お菓子にしましょう、というわけで、生のチェリーをお菓子にするレシピを探しに家から歩いて3分、アーリントン図書館へ。なにしろ料理の本だけで棚25メートル分くらいありますから、最近何か使ったことがない食材を手にすると、迷わず図書館にいってレシピを探してみるのが日課のようになっている。
生のチェリーを使うお菓子はチェリーパイがほとんどで、どれもかなり甘そう。ひとつだけ「チェリーコンポート」というレシピを見つけました。材料を見ると、かなり大人の味に仕上がりそう。さっそくその本を借りだしてきて作りました。以下、レシピです。
【チェリーコンポート】
・生のレッドチェリー 2カップ(種をとる)
・ドライチェリー   3/4カップ
・砂糖        大さじ3(←アメリカの標準からして記録的に少ない!)
クランベリージュース 60cc
・オレンジジュース   60cc
・塩          少々(小さじ1/8)
・こしょう       少々(こしょう挽きで数回挽くくらいの量)
バルサミコビネガー  大さじ1
コーンスターチ    大さじ1

生チェリー、ドライチェリー、砂糖、クランベリージュース、オレンジジュース(大さじ1杯分を残しておく)、塩こしょう、バルサミコを鍋に入れて火にかける。煮立ったら弱火にして約10分煮詰める。残しておいたオレンジジュースでコーンスターチを溶いて鍋に入れて全体にとろみをつける(1分くらい)。火から下ろした鍋を氷水を張ったボールにつけて冷ます。


生のチェリーの種を取るのは面倒くさいと思いきや、思ったほど苦にならなかった。ドライチェリーは手に入りにくいかもしれませんが、レーズンなど干しフルーツの売り場にありました。生のチェリーからでる水分を吸って膨らむので必要みたいです。
塩こしょう、バルサミコを使うところがミソ。すごく複雑でこくのある味に仕上がって、しかも甘みが少ないので、バニラアイスクリームにかけると、本当に高級な大人っぽい味のデザートになる。チェリーの種を取るのは大変ですが、手間をかけるだけの価値ある味でした。
アメリカンチェリーで作れると思います。お試しあれ!