日米中韓会談?

オリンピック、中国のメダル獲得が凄いですね。これまでメダル獲得数で常にトップを走ってきたアメリカでも、中国のメダル獲得には感服している感じです。それでも、水泳、陸上などアメリカ得意の種目に中国が割り込んできていないし、バスケットも楽勝でしたから「棲み分け」している感じですかね。エース二人が欠場していた男子体操では、銅メダルが期待以上だったようで、今朝のトップニュース。選手たちはアイドルみたいな扱いでした。
おとおい、アメリ国務省(外務省みたいなところですね)勤務の女性、中国出身の女性、韓国出身の女性、それに私という、日・米・中・韓というビミョーな組み合わせのメンバーで北京オリンピックについて1時間も話し込む機会がありました。
海南島出身の中国人女性は、開会式の豪華さを批判して、オリンピックをやっても金持ちがさらに金持ちに、貧困層はさらに貧困へ、格差が広がるだけで中国全体として良い方向に向くとは思えない、と言います。アメリカにいる中国人の多くが国へ援助の送金をしているそうです。彼女自身もしているとか。(アメリカ人のご主人と結婚している人ですが)
国務省勤務の女性はバケーションで開幕直前の中国に行ってきたばかりで、中国はとても安全でみんな親切でびっくりした。だけど、北京や上海の物価が高いのは、アメリカの大都市以上だと思ったという感想。
オリンピックについては、アメリカ人の活躍しか放送しない。これがクレージーなこと。もっと世界のいろんな国の選手の活躍を紹介すべきなのに、と。
アメリカについては、アメリカは今ちょっと自信を失っている。次の政権に期待したい。「国務省勤務の私でさえ、2004年にブッシュが再選されたときに、アメリカはどうかしていると思った。カナダに移住しようかと真剣に考えたこともある」そうです。
韓国出身の女性たち(二人いました)は(韓国すごく強いよね、と私が言ったのに答えて)、韓国人はとてもCompetitiveだから、という答え。確かに競争に強いメンタリティを育てる仕組みが社会のなかに出来上がっている感じがしますね。
水泳で韓国が金メダルを取ったことを「アジア人初の水泳金メダルだとMy husbandが言っている」というので、いや、日本には平泳ぎと背泳で3人くらい金メダリストが過去にいると思うよ、多分種目が違うんじゃない?とやんわり訂正してみました。
こういうとき、韓国や中国の人と話をするのはけっこう気を遣います。みんな国を離れてアメリカにいるので、ものの見方は開かれていてクールな人たちですが。
北朝鮮の話になって、南北統一を韓国の人たちはどう思っているの?と聞かれ(聞いたのは国務省勤務のアメリカ人です)、韓国女性たちはどちらも、東西ドイツが統一して西ドイツ経済が混乱したのと同じことを韓国としては経験したくないと若い世代は思っているはず。北には開かれた国歌になってほしいけど、統一するとしても段階を踏んでほしい、という意見でした。
北京オリンピックは、普段しにくい話をする良いきっかけではありました。