American Idol

国民的アイドルコンテストとでも言えばいいかな、3ヶ月近く続いたFOXの番組がファイナルを迎えました。
全米から10万人の応募者が集まり、歌唱力やタレント性が審査されて、最後は視聴者の人気投票で今年一番のアイドルを決める。新人歌手の発掘番組です。
16歳〜28歳で、メジャーデビューしていないアメリカ在住者。優勝したら3年間はショービジネスで仕事することが応募用件、優勝するとメジャーレーベルと100万ドルの契約ができる。勝ち抜いていくたびに視聴率があがって「全米の最高視聴率を更新中」とか。

調べてみたら、毎年、全米のみならずカナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドはもちろん、ヨーロッパの主要国、アジアでもマレーシア・シンガポールなど英語圏のほとんどの国で中継されている。全米というより世界的な盛り上がりを見せるイベントらしいのです。
最終の優勝者は、視聴者投票で決まるのだけど、総投票数が9500万票、というお化けのような数字。

ファイナルでは、最後まで残った男女6人ずつ12人(全員、歌唱力は抜群でした)が、ゲストの有名ミュージシャンと一緒に歌う。登場したのは、ジョージ・マイケルブライアン・アダムズドナ・サマー、グラディス・ナイト、グラハム・ナッシュなどなど。後ろの3人は、30年も前の人たちだよね。多分還暦は優に超えているグラハム・ナッシュ(あのウッドストックの出演者ですよ)が、20歳前の女の子と「Teach Your Children」を歌わされてる。ちょっとねえ、と思ったけれど、ま、久しぶりにグラディス・ナイトの「Midnight Train To Georgia」も聞いたし、面白かったかな。

優勝したのはDavid Cook。ちょっとワイルドな感じ、そうだなあ、TOKIO長瀬智也アゴひげ生やした感じかな。もう一人、最後まで優勝を争ったDavid Archuletaは、小柄で童顔。妻夫木聡の雰囲気。さっそくあちこちのニュース番組にゲストで出演し、CNNのラリー・キング・ライブは、ファイナリスト12人全員を呼んで1時間のトークをやっている。

アメリカの5月末から6月は卒業式シーズン。1年の終わりの感じなのでしょう。こうした数ヶ月かけて積み上げてきたプログラムがファイナルを次々に迎えている。
加熱するクリントンvsオバマvsマケインの選挙報道に飽きてきたので、ちょっとミーハーに、アイドル番組を真面目に視聴してみました。