US Open プレイオフ中継を見ました

私はゴルフをしないし、日本でゴルフの中継番組を見ることはほとんどなかったですが(ゴルフ好きだった父のせいで何となくルールだけは知っています)、US Openの3日目、最終日、プレイオフを見ました。面白かった。
タイガー・ウッズというスターが膝の手術後初めての試合で、ものすごくドラマがあったことも要因だと思うのですが、こちらのゴルフ中継は面白い。3日目や最終日は最初の組のスタートから最終組のフィニッシュまで全部生中継です。それもNBCというキー局が午後3時から夜10時まで、6〜7時間のゴールデンタイムをすべて中継にあてる。途中で天気予報くらい入りますが、他の番組が差し込まれることはない。
最終日の最終ホールの最終ショットで、タイガー・ウッズがそれまでの1打差を取り戻してトップタイに並びました(これだけでも凄いドラマですね)。 大会規定に従ってプレイオフは翌日18ホールをフルに行う。ウッズとメディエートの二人だけの18ホール、もちろん全中継です。プレイオフを18ホールもやるのは男子のUS Openだけだそうですね。
月曜日の現地サンディエゴの朝9時スタート。9時にすでに2万人を超えるギャラリーが押しかけそうで「プレーオフ史上最大のギャラリーだ。今日はサンディエゴでは働いている人はいないんじゃないか」と解説者が冗談を言う。
たった二人のプレーヤーに5時間の生中継。ショット後の痛みに耐えて顔をしかめるウッズの様子も、ボールの行方にギャラリーが大歓声を上げたり大きなため息になるのも、グリーン上で慎重に時間をかけて芝目を読むところも、次のコースまでキャディーと話しながら歩いていく様子も、見ていてつまらなくないのですよね。 こういうシーンが全部あって初めてゴルフ中継は面白いのだと気づきました。日本のゴルフ番組は7時間分を2時間くらいに編集して、最初から最後まで「名場面特集」みたいになっているでしょう。あれが番組をつまらなくしているのではないか。
テレビは時間を共有するメディア、臨場感や興奮を共有するメディアだと思います。だからリアルタイムのニュースとかスポーツとかが得意ですよね。余計な編集を加えずにありのまま見せてくれるのが一番なんだけどな。
番組途中で入るCMもUS OPNE仕様で見応えのあるものが多かった。
特にスポンサーであるレクサスのCMが豪華でエキサイティングでした。4人の有名ゴルファーにレクサスを一台ずつプレゼントすると、大会の行われるゴルフ場までライバル心むき出しのカーレースが始まる、というストーリー。30秒、60秒に編集された何パターンかのCMが流れましたが、フルバージョンがネットで見られるようになっている。下記サイトで見られます。ゴルフ好きの方は必見です。私はアニカ・ソレンスタムしか知らなかったけど。
http://www.lexus.com/myownpursuit/?s_ocid=pdsrch
それからNBC北京オリンピックのプロモーションCMもよく流れていて、これまでのメダリストたちの印象的なシーンをつなぎ合わせたCMで、水泳の北島康介がプールの中で両手の拳を突き上げるガッツポーズのシーンも挿入されていました。
そんなわけで、生まれて初めてゴルフが面白いと思った週末を過ごしました。